2013/01/31

フクロウ観察説明会

八ヶ岳自然クラブの「2003年フクロウ観察説明会」。

参加者は27名と盛況。通常の活動では、個々人が単独で観察活動に携わることが多いので、メンバーが顔を合わせて交流を深められる今日のような会合は貴重な機会でもある。

八ヶ岳南麓でのフクロウ保護活動で今一番の課題はいかにしてテンの攻撃からフクロウを守るかということ。昨シーズンもテンが侵入したと思われる巣箱は6箇所あった。

これまで、ウルフピー → 有刺鉄板と対策を施してきたが、まだ決定的な解決策にはなっていない。今年は、「有刺鉄板+ポリ波板」の合わせ技で対応してみようとしている。

今日の会合に諏訪から出席した人の話では、諏訪地方では、テンではなくムササビにフクロウ巣箱を横取りされるケースが多いらしい。所変われば自然環境も様々、と興味深く感じた。

巣箱設置場所の林はまだ雪の中。鹿の群れが巣箱に向かう道を踏み固めてくれているので助かる。

2013/01/30

再びの雪原飛翔

今日も巣箱前でミツバチの雪上飛翔。でも、 今日は雪の上に落ちても再び舞い立つ蜂が結構いた。気温の? それとも若さのせい?


以下が前回(1/15)の雪原飛翔との比較:

2013/01/27

0.1カラットのダイヤモンド

調布星美学園に隣接して、国分寺崖線の高台を走る野川沿いの道がある。

夕方の散歩で通りかかると、道端に数名のカメラマンがたむろしていた。そう言えばこの数日間、調布市内はダイヤモンド富士出現のタイムゾーンに入っている。

早速グループに加わってカメラを構えたが、"絞り"の最適値を捜しているうちに時が過ぎ、写せたのは0.1カラットほどの小粒のダイヤ。(撮影:1/27 17:01:30)

でも、これまでの調布ダイヤモンド富士探しに比べればまだましだ。足繁く通った去年や一昨年、ダイヤモンド出現当日は富士山が雲に覆われ、斜面を転げ落ちるダイヤモンドを撮影できただけだった。

2013/01/21

軒天のアオゲラ

アオゲラは別荘の軒天に盛んに穴を開ける。一軒の建物に十数個の穴が開けられているのも珍しくはない。

そして穴あけの対象になるのは、ケイカル板の有孔ボードが圧倒的に多い。
アオゲラは、軒天をねぐらや営巣場所として利用する気はない。板を突く音で自分の縄張りを宣言したいだけなのだ。だから遠くまで工事音が響く有孔ボードを好む。
. . . と、しごく説得力のある解説を以前に聞いたことがある。

ところが今日のアオゲラの行動を見ていると、あきらかに軒天裏を住処に利用しているように見える。まず頭をのぞかせてキョロキョロと周囲を見渡す。敵がいないことが確認できたらサッと巣穴から飛び立つ。これは他の野鳥が巣を出入りする時と一緒だ。
  • 軒天の穴開けはアオゲラの巣づくりだった?
  • 巣穴とすれば、なんで同じ建物にこんなにたくさんの穴を開ける?
  • それとも軒天穴に入るのは、ここ数日の格別に寒い気候に耐えかねての特殊な振舞い?
  • 穴を開けるのは、「無孔ボートと有孔ボードの境界線直近で、有孔ボート上」を頑なに守る理由も知りたい。
この軒天穴は、春にはわが家のミツバチの逃去先としても利用される。

2013/01/20

今日のミツバチ

いつもは気温が6〜7度まで上がらないと姿を見せないミツバチが、今日は寒さの中でやけに活発に飛び回っている。

久しぶりの晴天に浮かれているのか、それとも、この冬は特に厳しい寒さが続くので、気温がゆるむ日まで脱糞を我慢できないのか?

今日は凍えて墜落死するミツバチの姿はない。(撮影 14:40、外気温3.1度)

2013/01/19

ヤマネの巣

ファームショップで雪景色を見ながら午後のコーヒーでも、と出向いた清里のKEEP協会。

コーヒー前の軽い散歩にと、八ヶ岳ふれあいセンターの自然案内人(レンジャー)が案内してくれる森の散策 “清里生き物ガイド”に参加した。

そこで教わったのが左写真がヤマネの巣であること。ツツジの小枝を支柱にし、苔や樹皮を無造作に集めて作られた巣は、天狗巣病にかかったツツジの小枝の密生とそっくり。これがヤマネの巣とは分かりにくい。

春から夏のシーズンには、こんな巣で子育てをしたり、居眠りをしているヤマネの姿が見られるそうだから、その季節になったら再度来てみよう。

2013/01/18

ミツバチ講演会


去年から依頼を受けていた講演会。演題は「日本ミツバチと暮らす四季」(八ヶ岳自然クラブ・八ケ岳自然ふれあいセンター共催)。

会場へ通じるポールラッシュ通りの路面は固い雪で固められ、これでは車の運転も難儀だろうと心配したが50人以上の人が集まってくれる盛況。その中には久しぶりに会う懐かしい蜂友の顔もチラホラあった。

講演後の質疑応答や、引続いて開かれた八ヶ岳自然クラブ新年昼食会の席ではかなり突っこんだ質問も受けた。“八ヶ岳南麓を"Bee-Friendly Zoneに”という活動仲間が増えてくれるきっかけになるかもしれない。

フクロウ夫婦の住宅見学会

八ヶ岳自然クラブの「フクロウ生息調査と保護活動」。

その活動の一環として、昨年から我家のすぐ近くの林にも一個の巣箱を追加した。

昨シーズン、フクロウは利用してくれなかったが今年はチャンスがありそうだ。巣箱入口のタッチ板の痕跡は、フクロウ夫婦が下見に来たことを示している。

ニホンミツバチ講演会

 八ヶ岳自然ふれあいセンターでの講演会。演題は「ニホンミツバチと暮らす四季」




2013/01/17

再会

約一ヶ月間、年末年始を街で過ごして久しぶりに帰ってきた八ヶ岳。草地や道路端には、数日前にできた積雪がまだかなり残っている。

山荘に向かう夕暮れの坂道では、鹿とキツネが懐かしそうな顔をして出迎えてくれた。

2013/01/13

2013年 ミツバチ学事始め

玉川大学ミツバチ科学研究センター主催のミツバチ科学研究会へ。
この会合への参加が、毎年の“ミツバチ活動”事始めになる。

今年の研究会では、通常の研究発表や一般報告に加えて、佐々木正巳教授の特別講演があった。演題は「玉川大学での35年間のミツバチ研究を振り返って」。

今年の春で退官される佐々木先生は、1963年に玉川学園高等部に入学。昆虫少年として生物部で活躍し、その後、玉川大学農学部(昆虫学研究室)、東京農工大学(修士課程)、東京大学農学系研究科(博士課程)を経て、再び玉川大学に帰られてからはミツバチを中心にした研究者の道を歩まれたそうだ。

そして、1995年に英国Nature誌に発表して世界的な反響を呼んだ、ニホンミツバチ特有のスズメバチに対する熱殺技(ボーリング)に関する研究論文をはじめとして、数々の先駆的な研究成果を積み重ねて、今日の“ミツバチ学の世界的権威”としての地位を築かれた。

一昨年に出版され話題を呼んだ先生の著書「蜂からみた花の世界」。そこに掲載された680種、1,600枚に及ぶ写真画像のほとんどが先生ご自身の手で撮影されたのだという。この一事からだけからも、先生とミツバチの付合いの長さ、思い入れの深さが伺える。

退官後は、“ミツバチの導師”として我々のような趣味の養蜂家を指導して欲しい、と願うのは私一人だけではないはずだ。