2009/11/09

宮沢賢治

ミツバチの飼い方に関しては、数多くの “べき、べからず” が言われている。

ただ、それらを厳守しているつもりでも、ことが思い通りに運ばないことは、ミツバチ愛好家の多くの人が経験しているはずだ。

随分以前に購入し、本棚の片隅で眠っていた「宮沢賢治と植物の世界」(築地書館)を何気なくめくっていて目に止まった一文。

「諸君! . . . 単に栽培のための技術そのものだけを身につけてもダメなのです。作物を育ててゆく環境はどんどんかわります。 . . . ですから、私たちは、いつでも応用のきく農業を身につけていなけれればなりません。

そのためには作物をとりまく環境、作物それ自体のいとなみなど、基礎的な科学をキッチリと理解しなけらばならないのです。

文中の、「栽培・作物・農業」の語句を、「養蜂・蜜蜂」に置き換えると、“ことが思い通りにいかない理由”を喝破しているようで思わずメモをした。