2018/10/30

ツルウメモドキ

この季節になると入れ替えたくなるツルウメモドキの壁飾り、緑色の果皮にほんのりと朱色がさし始めていたものを数日前に収穫しておいたが、すっかり皮がむけ中から独特の朱色の実が姿を現した。

ツルウメモドキは東アジア原産の蔓性植物で、クリスマスリースや生け花の材料として人気がある。(蔓梅擬 英語名/ Asian bittersweet 学名/ Celastrus orbiculatus Thunb.)

アジアから輸入した米国でも、一時はオーナメント素材としてもてはやされた時期もあったようだが、野鳥のフンと一緒にばら撒かれアッというまに米国東部・南部の広範囲で野生化し、寄生した樹木を枯らしたり、在来種のアメリカツルウメモドキ(Celastrus scandens)との交雑による遺伝子汚染が問題視されて、今では日本でのアレチウリのように侵略的外来種として冷視されているようだ。種子や苗木の販売を禁止している州もある。
実を割りて蔓梅擬華やぎぬ (日隈 翠香)