2009/12/08

COP15

コペンハーゲンで開幕したCOP15のニュースを聞いて、先日のカンボジア旅行で見た光景を思い出した。

バンテアイ・スレイ寺院に向けて、郊外の農村地帯を車で走っていると、あちこちの農家の庭先で大釜を焚いている光景が目に入った。
タクシーを停めてもらい、一軒の家に立ち寄って尋ねると砂糖を作っているのだという。


① 庭で砂糖椰子の木を育て 、② 花軸から出る液を竹筒に集め、 ③ 枯枝で大釜を焚いてその液を沸かす。④ 煮詰まったら小さな金型に詰めて、天日で乾燥させると固形砂糖のできあがりだ。
⑤ 少し商売気のある農家では、それを椰子の葉に包んで道路沿いの庭先で販売する。樹液を発酵させて、お酒や食用酢も作るらしい。

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“マイバックを持って車でスパー”へ行けばエコライフと考えている社会、“エコロジー = 貧困”の生活から脱しようとしている国。両者の溝がCOP15で埋まるのは容易ではない。