2015/12/12

シダーローズの季節

昨日は一日中尋常でない天気だった。
朝間のドシャ降りは11時ちょっと前にはパタリと止み、あっという間に雲一つない青空に変わった。と思う間もなく突風が吹き始め大木の梢を大きく揺らす。真夏のような強い陽射しで気温はグングン上昇し上着を脱いでも汗をかくほどの暑い午後になった。(注) 

"この風なら . . . "と直ぐ近くの大学の構内に生えているヒマラヤスギの下を歩いてみると無数の雄花に混ざってお目当の球果が散らばっていた。雨で濡れたせいか鱗片は固く締まっているが松ぼっくりの頂部が抜け落ちたものだ。

頭上には、先端部が落ちた後のキャンドルスタンドのような球果基部があちこちに残っている。

拾い集めた数十個の球果を庭先に並べておいたら、今朝の陽光で鱗片が開き始めた。ピンポン球ほどの大きさだった球果が、乾燥とともに鱗片を開いて大きなバラの花ほどに成長する様は見事なもの。これにシダー・ローズ(Cedar Rose)と命名した人のセンスにも感心する。

十分乾燥したら底部から木工ボンドを注入して鱗片がバラけないようにすればクリスマスリースの素材ができる。リースのデザインはまだ決まっていない。

注記:
午前9時台の降雨量16.5mm。
午前11時27分に記録した最大瞬間風速は16.8m/s。
午前3時15分の最低気温6.5度Cが、午前12時29分には24.6(℃)まで上昇。
(気象庁府中観測所の記録から)