ビー・ハンティングでは、"スガレ追い" のように蜂を追いかけて林の中を走り回るわけではないが、ミツバチの姿を探したり、ビー・ボックスの設置ポイントを移動するために、時には荒原や林内を歩き回ることもある。
ビー・ハンティングの小道具類は思いのほか多く、シーリー博士は上写真のような木製手提箱を持ち歩いているようだ。博士のメインフィールドであるアーノットの森は、写真で見る限りでは、なだらかな地形のようなので、手提箱を持っての行動も可能なのだろうが、起伏の激しい八ヶ岳南麓ではそうはいきそうもない。
手提箱で片手がふさがれた状態で、岩場を登ったり、渓谷の斜面を下ることが危険であることは、春の分蜂群捕獲の待ち箱設置でも経験している。かといって、リュックサックの中に小物類をゴチャゴチャと納めたら使い勝手が悪いだろう。
であれば、2〜3個の小箱に分けて整理し、歩荷(ボッカ)のように背負子で運ぶのも一計ではと考えた。背負子といえば、2年ほど前に近所の神社の骨董市で1200円 (か2000円?) で手に入れたものがある。早速引っ張り出して、傷みの激しい背当て縄の一部を張り替え、肩掛けを縄から布地の帯に差し替え、木枠はきれいに水拭きしてから亜麻仁油を塗り込んだら立派な背負子に生まれ変わった。農作業に耐えられるほど頑丈ではないかもしれないが、趣味の道具運びであれば十分使えそうだ。