2012/03/11

東洋のハリウッド


3月7日にスタートした調布映画祭も今日が最終日。

(少々面映く感じる住民もいないではなかったが) かって調布市は “東洋のハリウッド” と自称していた。市内には、日活大映の撮影所はじめ、照明機材や大道具・小道具を扱う会社、フィルム現像所など、映画関連企業が今でも多い。大映撮影所い近い京王多摩川の駅前食堂では、チョンマゲ姿でラーメンを食べている田中邦衛の姿などをよく見かけたものだ。

映画産業の衰退とともに東洋のハリウッドも影が薄くなり、起死回生を目指してスタートした調布映画祭。映画関連の色々なイベントが催されるが、それらの中でも一番人気は「無料映画会」。フェスティバル期間中、三カ所の劇場で二十数本の映画が上映される。


今年も人気の的は「細雪」の高峰秀子、「氷点」の若尾文子、「光る海」の吉永小百合。そして、トークショーのゲストは浅丘ルリ子と、いまだ往年の(と言っては今も活躍している人には失礼だが)名女優達が主役。“新しい文化と芸術の振興の街”の実現はそうたやすくはなさそうだ。

自分が足を運んだ映画は「武士の一分」。既にTVで見たものだが劇場の大スクリーンでの迫力も味わってみたかった。
無料にひかれて何年かぶりの劇場映画だったが、館内は同類らしき人々で溢れていた。