四つ葉のクローバーを探したいという孫娘の相手をして、近くの大学構内でシロツメクサの小さな花畑を散策していると、かなりの数のミツバチが飛び交っているのに気づいた。
シロツメクサにこれだけの数のミツバチを集める力があるなら、春=菜の花、夏=シロツメクサ(or アカツメクサ)、秋=コセンダングサと、ほぼ年間を通してビーハンティング/ビーライニングを楽しむことができそうだ。
かって酪農王国だったデンマークにとって、荒れ地でも生育し、年に数回も刈り取りができる牧草としての価値や、北欧の痩せ地を根粒菌の働きで窒素肥料を合成し豊かな土に変えてくれる力などへの愛慕の気持ちが”国花”の背景にありそうな気がする。
寒冷な気候、火山岩や堆積岩の痩せた土、牧畜の盛んな土地柄など、八ヶ岳南麓にはデンマークと類似した点が多い。これまであまり意識して見たことはなかったが、八ヶ岳高原にもアカツメクサやシロツメクサの群落は多いはずだ。今日見かけたのは全てセイヨウミツバチだったが、八ヶ岳南麓のクローバー群生地でニホンミツバチの姿を探してみようと思う。