以前は「干し柿は甲州丸じゃなくちゃ」とのたまっていた自分だが、小粒の甲州丸の皮をむくのがおっくうになり、近頃はもっぱら甲州百目柿に宗旨替えをした。それもほんの十数個、軒先の飾りになる程度の数に減った。
吊るし紐も、以前は手編みのわら縄にこだわっていたが、今年からはビニール紐に変えた。
数少ない干し柿だから失敗はできるだけ避けようと、稲村半四郎氏の「
ああ、へえ北風が出て、お天気がつづきそうだからつるしんぼをむくかな」の忠告を忠実に守るようにもしている。今年の秋は不安定な天気が多かったが、皮むきのタイミングはうまく合ったようで、これまでのところ順調に干しあがり "しこんしこんもむ” 状態になってきた。