フィールドを春の須玉川渓谷から釜無川河畔に移し、花畑をアブラナからセンダングサにシフトしてニホンミツバチを追う。
蜜源・花粉源が豊富な早春とは異なり、晩秋のビーライニングはミツバチの餌づけが容易で、集まってくるミツバチの数も圧倒的に多い。
- サンプル蜂の捕獲→餌付け→リリース
- ある程度集まりだしたらパイロット蜂を選んで背中にマーキングし
- マーキングしたミツバチが再度ビーボックスに訪れるまでの時間と帰巣方向から巣のありかを推測する
彼・彼女たちが記録したデーターを、巣を発見した後でチェックしてみたがかなり的を得た数値が記録されていた。
ただ、今日の演習での想定外の出来事は . . .
- ニホンミツバチ狙いだったが、集まって来るのはセイヨウミツバチがほとんど
- 最初の餌づけポイント(下地図の①)でミツバチは西〜南方向の丘陵地へ飛んで帰ると読んでいたが、リターン飛翔は釜無川を越えて東の集落方向へ
今日集まったミツバチは、集落の住民に飼育されているセイヨウミツバチの巣箱からのもので、昨年体験したように丘陵地から飛来してくるニホンミツバチではなかった。注(1)
突き止めた巣が自然巣でなかったのは残念だったが、徐々に場所を絞り込み、たとえ飼育巣箱であっても最終的にはその位置を突き止めたのだから、高校生たちのビー・ライニング技術の進歩は賞賛に値する。
最後はビーライニングでたどり着いたF氏の飼育群を見学させていただき、帰りにはハチミツ瓶詰のお土産までいただいたのだから、高校生たちにとっては収穫の大きいビーライニング/ハニーハンティングの一日だったに違いない。
①、②、...はビーボックスを移動した場所。矢印はパイロット蜂の帰巣方向。
注(1) :セイヨウミツバチがビーボックスを占拠してしまうと、ニホンミツバチは敬遠してそこには寄り付かなくなってしまうのだろうか?今後の調査課題。