高地寒冷地におけるミツバチ巣箱のありようを、兼好風に表現すればこのようになるのだろうか。
標高1250mの八ヶ岳高原で試行錯誤を重ねながらニホンミツバチの越冬を試みてきた“現時点”での結論。
具体的には;
- 気温・風・太陽光などの外部要因で巣内温度が乱高下しない断熱性能
- 湿気や炭酸ガスを排出し、暖気はできるだけ逃がさない吸排気機能
- 越冬蜂球が貯蜜圏直下にできるような巣箱内形状
そして、それらは決定づけるのは、①材質、②デザイン、③設置場所の三つの要因。
以上の条件に、(a)素人でも自作できる、(b)観察が容易、(c)部分採蜜も可能、という人間様の都合を付け加えて固まったのが以下の基本構想になる。
- Abbé Émile Warré牧師の縦型トップ・バー・ハイブを基本に、
- 日本の重箱式巣箱の要素を加味し、
- 明治の養蜂研究家吉田弘蔵翁の知恵を一部拝借する。