放送内容から理解したソラメシの定義は . . .
- 栄養バランスのとれた手作り弁当を、
- 洒落たランチボックスに詰め、
- 空が見える屋外へ持ち出して、
- 一人静かにスローなランチタイムを過ごす。
先日、新宿駅の近くを歩いていて、道路脇の花壇の縁石に座って一人弁当を食べている女性を見かけた。日比谷公園など、オフィス街にある公園のベンチで、コンビニ弁当やパンを食べてるサラリーマン・サラリーウーマンの姿は以前から見慣れた光景だが、新宿南口からサザンテラスへ向かう遊歩道で、というのは珍しい。
最初は一寸奇異に感じたが、でもよく見ると、パンツの色に合わせたかのような緑色のオシャレなランチボックスを持ち、背筋をピンと伸ばし静かに箸を運んでいる姿が、街の風景に不思議と溶けこんでいたので思わず写真を撮らせてもらった。今にして思えば彼女こそがソラメシ派だったのだ。
一方、「ソラメシの本家は大磯ソラメシ団、NHKの番組はパクリだ」と、クレームを唱える声も聞こえてくる。「どこか屋根のないところへ、ご飯と箸と湯呑みを持って駆けつけ、漁師料理などを作って食べる」のがソラメシ、大磯こそがその発祥の地だ」と主張する。(なんとなく、釧路和商市場の"勝手丼"の野外バージョンのようでもあるが。)
ソラメシの元祖論争はともかく、NHKはことのほかお弁当に熱心なようで、TVの「サラメシ」だけでなく、ラジオ番組「すっぴん!」でも"おべんとがーでん"なるコーナーを設けて弁当ブームの背中を押している。
その甲斐もあってかブームは加熱気味で、「お弁当レシピ」のキーワードでGoogle検索をかけると実に千七百八十万件ヒットする。ハンズやロフトのランチ関連商品コーナーをのぞいても、通常の食器売場から独立し、かなりのフロアスペースを占拠した弁当箱売り場は意気盛んだ。