この季節、多摩丘陵の山道を歩くと真っ赤に熟したカラスウリの実があちこちで目につく。果実を切り開くとヌルヌルとした果肉に包まれた十数個の種子が姿を現わす。そしてその独特な形状から、人は色々な物を連想し、呼び名も人によりいろいろ異なる。
打出の小槌
形が打出の小槌に似ているこの種子を財布に入れて持ち歩くと大黒天の御利益でお金に苦労しなくなる、と信じている信仰心の厚い人達に支持されている呼称。
結び文
結び文に見立てるのは日本語の雅趣を重んじる文人派。結び文(むすびぶみ)の別名の「玉章(タマズサ)」にちなんでカラスウリをタマズサとも呼ぶ。野草愛好家に多い。
明治マカダミアチョコ
その他、カマキリの頭、結び昆布などという人もいるが、形状が似ているのはなんと言っても明治マカダミアチョコというのが私見。このチョコは、味もチョコレート界の傑作(と自分は思っている)。