NHKドラマ「坂の上の雲」のエンディングの澄み切った歌声がなんとも印象的だったのでぜひナマで聴きたいと思って出かけた。
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「坂の上の雲」はつい先日の仲間内での会合でも話題になった。日清〜日露〜大東亜戦争へと、長州軍閥が支配した帝國陸軍の無謀な戦争の歴史の愚を、長州出身の安倍晋太郎が再び繰り返そうとしている、という参加者の一人の発言が発端だった。
「坂の上の雲」に描かれた幕末維新や明治は司馬遼太郎の作り話。"勝てば官軍" の長州人が、己を美化するために作り上げた偽りの史話だ。. . . というのが彼の言い分だ。
なのにそれをあたかも真実かのように語り、日本国民に誤った歴史認識を持たせた司馬遼太郎の罪は大きい。今年の初めに出版された「明治維新という過ち」を読めばそのことが分かる、
であれば次の会議ではその本をネタに議論をしようじゃないか、ということで散会した。
この齢になると本は整理して減らすぶんでももうこれ以上増やしたくはない。そこで市立図書館から借りて読もうとしたらウェイティングリストに66人もの登録があって半年待ちの状態。止むを得ず購入したが今年1月に初版を発刊した本が既に第十五刷まで増刷され、駅前の小さな本屋でいまも平積みで売られていた。山籠もりの身で無知だったが世間ではかなり話題になっている本らしい。
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座席の抽選でステージ直近のシートが当たったので、森麻季の細かい表情から、息継ぎの息を吸う音まで聞こえるという、まるで自宅の居間で開ているプライベート・コンサートのような贅沢な時間を楽しんだ。コンサートの後のビュッフェ・ディナーもいつも通り満足のいくもの。