東京から見えた某公園ボランティアグループの八島ヶ原高層湿原での植物観察会に合流。この夏の異常な酷暑のせいか湿原は早くも草モミジの景色に変わり始めていた。
ヤナギランの花は既に
白い綿毛になっていたが、マツムシソウ、アサマフウロ、アケボノソウ、ハバヤマボクチ、エゾリンドウやオヤマリンドウ、. . . など、霧ケ峰高原は夏草と秋の野草の端境期に入っていた。
気になったのはマルバハギの花に集まるミツバチたち。八島湿原を一周してまんべんなく見かけたが、集まっていたのはセイヨウミツバチだけでニホンミツバチは1匹も見つけることができなかった。
熱殺戦法を知らないセイヨウミツバチは日本の自然界では自生できないとされている。ということは、ここに集まっているセイヨウミツバチ達はどこかの飼育箱から来ている蜂だろうか?
八島ヶ原湿原は人里からかなり離れた場所。最も近いスキーリゾート地の強清水まで約2キロ ①、ホテルやマンションが集まる北山地区までは4キロ以上あり ②、交配用ミツバチを飼っていそうな北山柏原の農村までは8キロもある。
蜜源としてはそんなに魅力的でもないマルバハギを目指して、こんな遠くまで、これだけ多くのミツバチが採餌に来るだろうか?日本の自然界には、飼育巣箱から”箱抜け”したセイヨウミツバチが意外と数多く棲息しているのではないだろうか?同じ疑問は
ビー・ライニングをしていてしばしば感じることがある。チャンスがあれば八島湿原周辺でもビー・ライニングを実行し自然巣を探してみたい気がしてきた。