2013/04/11

ミツバチが宿る御神木

 

貴重なミツバチ巣箱材を入手した。芯部に洞ができたサワラの大木。旧甲州街道瀬沢集落(長野県諏訪郡富士見町)の諏訪神社参道で参詣者を見守ってきた由緒ある御神木。倒木の恐れが出たため数年前に伐採され、天然乾燥されていたものを縁あって手に入れることができた。

木質が軟らかいサワラは、建材としての評価は兄弟のヒノキに一歩譲る。でもその柔らかさがサワラ材をミツバチ巣箱としてはヒノキ以上の良材にする。
軽くて扱いやすい。断熱効果に優れる。昔から桶やヒシャクに使われるほど水や湿気に強い。そして、風雨にさらすと灰白色の木肌(右写真)に変色し、一層木目の美しさが出てくる。

その上このサワラの洞には、永年ミツバチが住みついていたのだそうだ。神の使いであるニホンミツバチの住まいとしてこれ以上の材はないだろう。

これまで使用してきた逸見神社の赤松巣箱に続く我家の貴重な御神木巣箱。どちらも大切に使わせてもらおう。きっと神のご加護があるはずだ。
(左写真は逸見神社御神木巣箱。化粧杉皮を巻いているが中味は赤松丸太。数年前に倒木の恐れが出て伐採されたものの一部を譲り受けた。)

備考:
サワラの巣箱は、ミツバチの天敵スムシの発生を押さえる、と主張する蜂飼人もいるが自分の体験ではそうでもないような気がする。