2013/04/12

新府桃の里ハイキング


日野春駅から新府駅まで、約12キロの七里岩丘陵を中央線に沿って歩く八ヶ岳自然クラブ恒例の催し。

ツクシやヒメオドリコソウはもう旬を過ぎたが、スミレ類、ムラサキケマン、アズマイチゲ、イチリンソウなどお馴染の顔ぶれに加えて、時にはシュンランやヤマエンゴサクの珍しい野草にも出会えた。

まだ雪を残す甲斐駒や鳳凰三山を背景に咲くモモやスモモの花が見頃。その桃畑では今摘蕾(てきらい)作業の真っ最中。後数日もすると多くの花蕾が摘み取られ、華やかなピンク一色の桃畑も少し寂しくなる。

清涼な空気と花木に恵まれた七里岩ラインの里山はミツバチの生息にも適した地域。歩いていると、畑の縁や庭の片隅に置かれたミツバチの巣箱が結構目につく。

写真はヒメオドリコソウの群落に囲まれたミツバチの巣箱。なんとも穏やかな里山の春の景色だが、よくよく見ると巣箱が鎖でつながれている。ミツバチ盗難事件が珍しくもなくなった世相の中で、忸怩たる思いをしながら鎖を取り付けている巣箱オーナーの姿が目に浮かぶ。