作業の邪魔になるので、ここ数日は、この30年間に床下に溜め込んできた物品(端材や廃材、捨てる決断ができない不要品ばかりなのだが)の整理作業で忙しい。
そして、片付けた後の床下には、思いのほかスペースがあることに気づいた。その空間を眺めていると、ここにミツバチの巣箱を置いて「床下養蜂」をやってみよう、という思いが募ってきた。
天井裏や床下に住みついたミツバチが、長期間生存した例はしばしば見聞する。すぐ近くの陶芸家氏のログハウスの天井裏に住んでいるミツバチは、今年で12〜3年目になるそうだ。
敬愛する吉田弘蔵翁も;
. . . 信濃國埴科郡坂城町宮澤甲子之助氏の土蔵の床下に住む蜜蜂は、氏の祖父さへも其の来歴を知らぬ程永年居るのであるが . . .と「實驗養蜂新書」に記している。
巣箱飼育群で、10年以上にも渡ってミツバチが継続して住み続けた、という話はこれまで聞いたことがない。天井裏や床下には、飼育巣箱にはないなにかがあるのに違いない。
我家の貧相な床下を、宮澤家の土蔵の床下と比ぶべくもないだろうが、「床下養蜂」は試してみる価値はあるだろう。
- コンクリートの布基礎に通用門の穴を開け、ミツバチは通れるがスズメバチは通れないような鉄格子を取り付けよう。
- むき出しの土の表面に土間防湿シートで覆って湿気の発生を抑えよう。
- 手持ちの巣箱でもなんとか置けそうだが、床下専用の巣箱を新たに設計した方がいいだろう。
- この床下群からは採蜜は一切しないで、毎春の分蜂群の供給元としてだけの役割を負ってもらおう。
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