- 数匹の蜂を捕獲する
- それらの蜂を餌付けする
- ころ合いを見計らってリリース
- リリースした蜂に教えられて仲間の蜂がビーボックスに集まってくるのを待つ
- 数匹の蜂にマーキングする
- マーキングした蜂が飛び去る方向を地形図にプロットする
. . . と、ここまでのステップはこれまでの経験でかなりスムーズにことが進められるようになった。
次の課題は;
次の課題は;
- マーキング蜂の出立した時刻と、再びビーボックスに現れた時刻から、その蜂の不在タイムを計る
- 不在タイムから巣までの距離を推計する
不在時間から巣までの距離を計算する方法はシーリー博士の計算条件をそっくりまねた。
- ミツバチの飛翔スピード= 24km/時 = 400m/分
- 運んで行った砂糖液を巣内で荷下しする時間 = 2分
- 推定距離(m) = [不在時間(分) − 2] ÷ 2 × 400
計測は、無料アプリの展示ストップウオッチをiPadにインストールして使用した。6匹のサンプル蜂を同時併行で計測できるから便利だ。30例以上のサンプリングをしたが、その中から計測が比較的うまくいったと思われる上位10例を選択したのが以下の表。
探索対象エリア(赤色)内を車と徒歩でサッと回って、以下の3地点のどこかが元巣の場所ではと感じた。
- 庭でミツバチを飼育している民家。巣門に帰ってくる蜂を観察しマーキングされた蜂を発見すれば「ここ!」と断定できるのだが今日のところは訪問するのは遠慮した。(地点Ⓐ )
- 境内や墓地周辺にヒノキやサワラの大木・古木が数多く生えている。そのヒノキ大木に3台の待ち箱がくくりつけられていた。今は空箱だが、これは寺社林の中にミツバチの巣があり、そこからの分蜂群を狙っての待ち箱であることはほぼ間違いなさそうだ。(地点 Ⓑ )
- 小さな社だが数十本の神社林は全て大木・古木。樹洞もありそうだ。近くの空き地のセイタカアワダチソウに数匹のニホンミツバチが飛んでいた。(地点Ⓒ)
不在時間から推計した距離と方向、現地踏査で得たこれらの情報をどう読み解くか?そして、巣のありかをもう一段絞り込むための次のアクションは?
「ビーハンティングは、知的でエキサイティングなアウトドアスポーツ」と言うシーリー博士の言葉の意味するところが少しづつ分かりかけてきた。