2016/10/10

秋のビーライニング花_センダングサ


この秋はミツバチの姿を求めて随分と車を走らせ、野山を歩き回った。環境保護派の皆さんからはひんしゅくを買いそうだが、最近はセンダングサやセイタカアワダチソウの姿が目に入ると嬉しくなる。今のシーズン、八ヶ岳南麓でミツバチを呼び集めているのはこの二つの外来野草。特にセンダングサはニホンミツバチが一番のお好みのようだ。


最近ハマっているビーハンティング(=ビーライニング)では、まず最初にミツバチが集まっている花を見つけることから始まる。それらの花は、9月初旬には標高1000m付近の高地に咲いていたアキノキリンソウやイヌゴマだった。(右上2枚の写真は9月6日、標高1400mの地点で撮影したもの)

朝晩の冷え込を感じるようになってきたこのごろでは、それがセンダングサやセイタカアワダチソウに変わってきた。特にニホンミツバチはセイタカアワダチソウよりもセンダングサに集まっていることが多い。

花が地味なセンダングサはセイタカアワダチソウほど目立たないが、八ヶ岳南麓ではセイタカアワダチソウ以上に繁殖しているのではと感じる。種子(タネ)が車のタイヤに付いて運ばれるせいか車の往来の激しい幹線道路の道路沿いを目を凝らして見ると大小の群落が次々と目に入ってくる。今の時期、車を止めてそんな群落をのぞき込むとかなりの確率でニホンミツバチの姿を見つけることができる。

そして、八ヶ岳南麓には思いのほか多くのニホンミツバチが飛び交っていることを知った。見かける場所が、集落や農家から遠く離れた山中なので、飼育群ではなく野生群である確率が高そうな気がする。
飼育群の世界では、CCDやアカリンダニの話題で騒々しいが、野生に暮らすニホンミツバチ達は意外とたくましく健康的に暮らしていそうだと少々安堵した。