2014/10/02

花粉ダンゴ

最近外勤蜂が持ち帰る花粉団子は、濃いオレンジと薄黄色の二色。
そして、ここ数日間に周辺でミツバチが花粉を集めているのは、(確認している範囲内では)アキノキリンソウ、ノコンギク、ヤクシソウ、ナギナタコウジュの四種類の野草。

どちらの花粉がどの花から集められたものかを「蜂からみた花の世界」(佐々木正巳著)に掲載されている“花粉ダンゴの色のRGBデータ”(p352-353)を参考に、Photoshopを用いて色比較をしてみた。*(注)

その結果は、「濃いオレンジの団子はアキノキリンソウ、薄黄色はヤクシソウ」と判断したがもちろんこれはかなり大雑把な同定。正確には顕微鏡を用いて花粉スペクトルの分析などが必要なようだが素人の自分にはとても手に負える技法ではなさそうなので、とりあえずはこの程度の雑な結論で満足することにした。


(注記) 
「蜂からみた花の世界」にアキノキリンソウのRGBデーターは掲載されていないので、目視で比較的色合いが似ているセイタカアワダチソウのRGB数値を流用した。

2014/10/01

リュウノウギク

9/23に最初の一輪が開花したリュウノウギク(竜脳菊)が約一週間後の今日満開に。

我家の庭で咲く“野菊”と呼ばれる菊は、ユウガギク→シラヤマギク→シロヨメナ→ノコンギクと開花が続き、このリュウノウギクが最後になる。

キク科の野草ではまだアキノキリンソウやヤクシソウも咲くが、この二種は「野菊」と呼ばれることはないようだ。

2014/09/28

ホークウォッチング 2014年秋

今年のワシ・タカの渡りは例年より少し早いようだ。信州ワシタカ類渡り調査研究グループの「速報」によると、9月20日に2491羽をカウントしてから渡りの鳥数はドンドン減っている。
このままではホークウォッチングのシーズンが終わってしまいそうだ。そして、もう少しましなワシ・タカの写真を撮りたいと購入した高倍率コンデジを試すチャンスも逸してしまう。ということで、昨晩突然思い立って今朝早朝に信州白樺峠へ向かった。


今日一日の渡りの数は289羽(上記調査研究グループ調べ)とピーク時ほど賑わいではなかったが、快晴と上昇気流に恵まれ十数羽で形成した小さな鷹柱も何度か出現しまあまあの成果だったと思う。

撮影した写真も、昨年同行してもらったKT氏の写真や、鷹見の広場に陣取るベテランカメラマンの作品とは比ぶべくもないが、自分自身の昨年の写真に比べて数段の進歩がみられ本人にはそれないに満足のいくものになった。
帰路立ち寄った奈川温泉富喜の湯も期待以上に心地よい温泉で大満足。

2014/09/26

秋色メニュー


9月17日に見かけたキノコの幼菌が一昨日に降った雨でやっと食べごろの大きさに育った。

と言うことで、昨晩はキノコの炊き込み御飯にサンマとナスの炭火焼、今朝の朝食はキノコのオリーブ油炒めとヤマブドウジャムとすっかり秋色メニューに。

2014/09/23

ヤマブドウ不作

今年はヤマブドウが不作のようだ。例年に比べ果実を付けた樹が少ないだけでなく、付いている実も随分と小粒だ。

ということで、今年はヤマブドウワインの仕込みは諦めてヤマブドウジャム造りだけにした。

2014/09/19

スズメバチの季節

ここ数日、巣箱周辺にキイロミツバチの姿が頻繁に見られるようになった。巣門前でホバリングしながらチャンスを見て攻撃をしかける。

体力で圧倒的に勝るオオスズメバチの傍若無人な襲撃と違い、キイロスズメバチの攻撃はおっかなびっくりだ。ミツバチの熱殺戦法での返り討ちに会うのが怖いからなのだろう。

ところが、近頃は新手の作戦を使うスズメバチが出てきた。巣門に陣取りシマリングを繰り返す前線部隊との正面対決は避け、少し離れた位置に身をひそめ、花蜜や花粉集めから帰ってくる単独のミツバチを待ち伏せして狙うゲリラ戦法だ。(下写真)
巣箱に向かって翔んでくる一匹に的を絞って襲いかかるので返り討ちのリスクはない。しばらく様子を見ているとこちらの方が捕獲の成功率もかなり高い。

ミツバチの高度な脳機能に関する研究論文は数多いが、スズメバチもなかなかの利口者のようだ。ともあれこの作戦がスズメバチの仲間内に知れ渡る前になにか対策を打つ必要がある。


蜜源植物:ノコンギクとアキノキリンソウ


ここ数日、庭の野草畑ではノコンギクとアキノキリンソウで花粉を集めるミツバチの姿を頻繁に見かける。
どちらかと言えばノコンギクよりもアキノキリンソウの方が人気があるようだ。

2014/09/18

八ヶ岳デイズ

雑誌「八ヶ岳デイズ」の発刊3周年記念号が発売された。

表紙を飾るのは八ヶ岳倶楽部代表の柳生真吾氏。そして、特別企画の “楽園で遊び暮らす” では「柳生真吾の自然を楽しむ8つの遊び」の案内人として登場する。

その柳生真吾氏が、"自然を楽しむ遊び"の一つとして取り上げているのが日本ミツバチのホビー養蜂。それも"森での遊びの中でも究極のもの"として紹介されている。

子供時代は昆虫少年だったという柳生真吾氏は、ミツバチ研究のメッカ、玉川大学農学部の出身。同大ミツバチ科学研究センターの前代表 佐々木正巳名誉教授とのおつき合いもあり、ミツバチはいつも身近な存在だったようだ。それに加えて園芸家としての知見と造詣。そんな柳生真吾氏が案内する養蜂スタイルは、ミツバチにとどまらず「ミツバチ→花→森→里山→自然」へと幅広く展開する。

(注)写真は同記事の一部を写真転写したものです。

2014/09/17

幼菌の季節

そろそろかな、と、午後の散歩を兼ねていくつかのポイントに立ち寄ってみると、数多くの“お目当てのキノコ”(=自信をもって識別できるキノコ)の幼菌の姿が。一雨あると一気に成長してみな食べごろになりそうだ。

ヌメリスギタケモドキ:
別名ヤナギダケ。しっかりした果肉がきのこ汁に最適。醤油、酒、みりん(水は加えない)で軽く味付けし、汁もいっしょに小分けして冷凍保存をしておくとしばらく秋の味覚が楽しめる。
ハタケシメジ:
見かけは地味だが、シャキッとした歯ごたえと癖のない味は、鍋、おろし和え、煮物、炊き込みご飯、テンプラ、. . . となんでもござれの優等生。このポイントで顔を出すのは例年10月に入ってからなのだが今年はいつもより少し早い。

ヌメリイグチ:
ハナイグチとならんでイグチ科キノコの代表格。味噌汁、煮込みうどん、おろし和えなどで味わう時のヌメリ感はナメコ以上(と自分は思う)。
カラカサタケ:
30cm以上の丈にまで育つ大型キノコ。"one of the best of all edible mushrooms"と書かれた海外のWEBもあるが、(調理方法に問題があるのか)自分ではまだ美味しいと感じたことがない。で、最近は見かけてもパス。


ホコリタケ:
果肉がまだハンペンのように白い幼菌の間だけ「食」。「オリーブ油で炒めるとコクがあって  . . . 」と書かれたキノコ本もあるが「ン?」というのが正直な感想。
ベニチャワンタケモドキ:
椀の径1〜2cmほどだがこれで成菌。ままごと道具のように可愛らしいキノコ。ただしこれは不食茸=毒ではないが美味しくもない。

2014/09/16

サンショウバラの果実酒


今年初めて花をつけたサンショウバラのローズヒップ、ハマナスやノイバラのように真っ赤に熟すだろうと待っていたがどうもそうではないようだ。ここ数日、果実が緑色のまま落ち始めた。これで完熟らしい。

ネットで調べてみると、「果実酒として利用できる」と書かれてはいるが造り方についての具体的の情報は見つからない。イー・薬草・ドット・コムにも薬用植物としてリストアップはされているものの、薬効や調剤方法などについての記述はない。食材や薬材としてはそう一般的ではないのだろう。

ということで、とりあえず梅酒造りのレシピをまねて、「果実 200g + 氷砂糖 100g + 35°ホワイトリカー 300cc」の割合で仕込んでみた。

それにしてもサンショウバラの果実の刺は、栗のイガなど比べものにならないほど鋭くて痛い。動物の毛にからまって遠くへ運んでもらおうとするような構造でもないし、地上に落下した果実をネズミやリスがかじって、糞と一緒に種子をあちこちにばら撒いてもらうことさえ拒否しているように見える。なんのためにここまで頑なに身(=実)を守っているのか、その理由が知りたくなる。

追記:14/9/17
果実全員が肩まで浸かっていないのでホワイトリカー200ccを追加。

2014/09/13

秋晴れ


終日の青空。一日中雨がパラつかない日は本当に久しぶりだ。

窓を開け放ち、数日前に摘んだ山椒の実、保存中の乾燥野菜、布団、浴室の足ふきマット、まな板、ミツバチ巣箱の防寒用藁ムシロ、. . . と、思いつくものは全て戸外に並べて日光浴をさせた。

陽光はすっかり秋の色。去年の猛暑にも閉口したが、カッと照りつける日射しが殆どなく終わってしまった今年の夏も、なんとなく消化不良のようですっきりしない。

2014/09/12

野草畑の蝶

雨が上がるとすかさず野草畑に蝶が集まってくる。いつも最初に目につくのがアサギマダラ。そろそろ南への渡りの時季に入るはずだ。
去年ホークウォッチングの折に白樺峠越えをするアサギマダラを見たのは9月29日だった。
注意深く観察すると小型の蝶も何種類かきている。◯◯セセリ、△△シジミ、☓☓ミスジなどと呼ばれる蝶の仲間のようだが、自分の知識では図鑑で調べても自信を持って同定できないのがもどかしい。

そして、時には終活中と思われるこんな姿の蝶も。

2014/09/09

竹ざる


以前から欲しいと思っていた野菜乾燥用の竹ざるを購入した。近くのホームセンターで売られている中国製の商品を何度が手にとってレジに持って行こうとしながら、いま一つ納得できずまた棚に返すということを数回繰り返し、結局今まで買わずじまいになっていた。

今回購入したのは高知にある創業120年の竹材専門メーカー「竹虎」の製品。価格は6480円と中国製の5倍以上するが、淡竹(はちく)と孟宗竹を使って、丁寧な手作業で仕上げられた竹ざるは決して高価とは思わない。さっそく保存中の乾燥野菜を並べてみたが見映えも実用性も申し分ない。
当面は山椒の実やキノコの乾燥で使用するつもりだが、もう少し寒くなったら乾燥野菜作りに活躍してくれそうだ。

2014/09/08

移動式苗床

移動式苗床の製作。

「製作」といっても、自分でやったのはペンキ塗りと床土の準備だけ。超大型台車や頑丈な木箱(80x80x30cm)は以前仕事で使用していたものの遺物で、この十数年床下の物置のスペースを占拠して困っていたもの。日除け・豪雨よけの簾はミツバチ巣箱のために夜なべ仕事で作ったもの。

第一列にはシレネ・ブルガリスカルトジアンピンクのスイスアルプスから来た花の種を蒔いた。両者とも既に野草畑に根づいて毎年花を咲かせてはいるが万一に備えてのバックアップ株の育成が目的。

第二列はハチミツソウ。数年前から露地栽育成しているが今一つ株数が増えてくれない。苗を増やして露地におろす予定。

残りのスペースには、アキノキリンソウ、ヤクシソウ、ナギナタコウジュなどが種ができるのを待って蒔種する。晩夏から初冬の時期に花をさかせる野草を敷地周辺に増やそうとの魂胆。

2014/09/07

蜜源植物 アレチウリ

今日、中央道の長坂高根の高速バス停近くで見たアレチウリの花。ニホン、セイヨウを問わず、たくさんのミツバチが集まっていた。

春のハルザキヤマガラシ、秋のセイタカアワダチソウとならんで、アレチウリは外来侵入植物として、野草愛好家、環境保護派から嫌われものの代表格。でも、蜂飼い人からは、蜜源が枯れがちな晩夏〜初秋の貴重な蜜源植物として(コッソリと)褒め称えられている。

とは言え、今日の光景を見たらいくらミツバチ愛好家でもアレチウリを擁護するのは難しい。せいぜい、“耕作放棄地問題をアレチウリのせいにしないでよ”と注文をつけるぐらいしかなさそうだ。


2014/09/05

赤山椒の季節 2014


庭の山椒の実が色づき粉山椒造りの時季に入った。収穫後手早く乾燥させたいので、2〜3日晴天になりそうなタイミングを見計らっているが、相変わらず不安定なグズグズした天気が続きなかなかチャンスがこない。

と言ってもここまで色づくともう一週間もすると実が落下し始めるのでそろそろ作業を始めなければならないだろう。

2014/09/04

秋刀魚の炭火焼き


サンマ水揚げのニュースが盛んにTVから流れてくる。「目黒のさんま祭り」もこの前の日曜日に終わったようだ。

あの長蛇の列に再挑戦するファイトも湧いてこないので、今夜は我家でミニさんま祭りを開くことにした。

ご自慢の珪藻土切出し七輪は6月のヤマブドウワインの樽開きでイワナの炭火焼きに使用してから久しぶりの出番。外観は結構汚れが目立ってきたが、天然素材の道具は汚れや傷もそれなりに風格を醸し出してくれるのがいい。

大分道具にも慣れてきたせいか皮の焦げ具合も上々で、おろし大根をたっぷり添えて美味しく味わった。

2014/08/28

今日の庭の野草

午後、久しぶりに雲間から陽の光が射したが気温は15〜16度と肌寒い一日。夏草を十分楽しむ間もなく、庭の野草畑はもう秋に向かってグイグイと進んでいる様子だ。

ナナカマド:
随分と色ずいてきた。でも地上には完熟する前に散ってしまった果実も多い。
ツリガネニンジンとワレモコウ:
オミナエシがほぼ終わり。今はワレモコウとツリガネニンジンが一番の見頃のはずなのだが、長雨の中で花の色はいま一つさえない。

タムラソウ:
開花間近の蕾はたくさんあるのだが、日照りが少なく一週間ほど前から足踏み状態。
アキノキリンソウ:
みつばちにとって秋の重要な蜜源花。今年の株はなんとなく小ぶりなので花蜜の量はあまり期待できそうにない。

2014/08/20

ワインビネガーの仕込み


液体の中に浮遊するクラゲのような奇妙な物体。これがワインビネガーを造る時のスターターになる発酵菌の一種「酢母(さくぼ)」だと分かる人はそう多くはいないはずだ。

夏休みを終え帰国(来日?)したワイン造りの師匠YM氏が、フランスの自宅で熟成させているワインビネガーの赤白二種類の菌をはるばるノルマンディーから持って来てくれた。

日本では馴染みの薄いホームメイド・ビネガーだが、フランス、イタリア、スペインなどではかなり盛んに行われているそうで、その"種"は母から娘へ引き継がれ、あるいは親しい知人・友人間で譲ったり譲られたりするらしい。日本の“ぬか床”や、(いまではすっかり廃れてしまったが)"自家製味噌"の食文化に通じるものを感じる。

造り方に関する情報はもちろん、楽しそうな器具類を紹介したホームページも海外には数多い。ネットの解説では、「造り方は実に簡単。飲み残したワインにスターター(=vinegar mother)を入れ、後は熟成するのを待つだけ」とある。

とは言え、今回が初体験の自分にはそう気楽な作業という訳にはいかない。酵母という生き物を扱う作業の工程では何が起きるか分からない。遠くノルマンディーからやって来た酢母の命をここで途絶えさせるわけにはいかない。


ということで、酸化防止剤無添加、100%国産葡萄の赤白ワイン2本を買い求め、蜂蜜瓶を丹念に熱湯殺菌し、食品用無蛍光晒の蓋を準備し、酸素を好み光を嫌う酢母のために、蜜蜂巣箱用の厚板桐材で熟成期保存箱も作った。

この酢母が順調に成長してくれたら、将来は山葡萄やその他の野生果実でのビネガー造りにも挑戦してみたい。そして、自家製ビネガーに興味を持つ友人・知人達へ増やした酢母を分けてあげよう。(そんな人がもしいればの話だが。)

増産体制に入った時に使用する仕込み壺は既に手元にある。ずっと昔、出張で鹿児島県の阿久根市を訪れた折に古道具屋で買い求めた高さ60センチの壺。形と色合いに惹かれて衝動買いをしたが、鹿児島空港で預かり荷物として拒否され、周りの乗客からの怪訝そうな眼差しを受けながら座席で抱きかかえて持ち帰った古壺。

地元では「あまん壺」と呼ばれているご当地名産「黒酢」の仕込み壺であることは後から知った。これまでは野鳥フィーダーのヒマワリ種保存容器として使用してきた。今回のワインビネガープロジェクトがうまく運べば、このあまん壺も九州から八ヶ岳に引っ越してきてから数十年経ってやっと本来の役割を受け持つことになるのだが . . . 。

2014/08/18

蜜源植物:ヤマウド

雨上がりの合間を見計らっていたかのように、たった数株しかない庭のヤマウドの花にミツバチが集まっている。雨続きの中で、近場で食料を集めているのか?

2014/08/05

蜜源植物:ビービーツリー


「ビービーツリーの花が咲き出したから見に来ない?」七里岩のベテラン養蜂家HW氏からの誘いを受けて早速お邪魔した。樹高はゆうに10メートルは超えていると思われる見事な大木のビービーツリー(学名: Evodia Daniellii)が丘の上にそびえ立っている。

樹の下に立つと頭上からウォ〜ンとミツバチの翅音が聞こえてくる。梢の先端に望遠レンズを向けると、ニホンミツバチとセイヨウミツバチが入り乱れて夢中で花粉や花蜜を集めているのが見える。近隣のミツバチが全員集結したのでと思えるほどの賑わいようだ。「ミツバチ磁石(A magnet for honeybees)」の異名もあるビービーツリーだが、その呼び名が決して大げさではないことがよく分かった。

標高1200メートルを越えるわが家の蜂場の頭痛の種は、花木の開花が短期間に集中し過ぎること。マメザクラ、アイヅシモツケ、サラサドウダン、カスミザクラ、ズミ、アオハダ、. . . などが次々と咲き出す春が過ぎ、7月に咲く山栗やリョウブの花が終わると後に続く樹の花はほとんどない。

ミツバチ達は越冬用貯蜜を、アキノキリンソウ、ヤクシソウ、ナギナタコウジュなどの草花に頼らざるを得ないが、それらの野草の流蜜量はたかがしれている。侵略的外来種として嫌われものだが、冬用食糧の供給源としては有益なセイタカアワダチソウでさえここの標高まで来ると生えていない。

そんなことから、4年前に庭にビービーツリーとハチミツソウを植えた。どちらも開花時期が比較的遅いことに期待してのこと。今日の光景を見てその期待が一層膨らんできたが、我家のビービーツリーはやっと2メートルを超えたばかり。HW家のミツバチ達のような豊かな蜜源環境での生活を送れるようになるのはまだまだずっと先のことになりそうだ。

2014/08/03

(続) 「Into Great Silence」


映画「Into Great Silence」を観たかったのにはもう一つの理由があった。

昨年の春、庭の苗床で突然花を咲かせたカルトジアンピンク(学名:Dianthus carthusianorum)。「花の名前はカルトジア会の僧侶を讃えて付けられた」という一文に接し、その背景を詳しく知りたいとこの一年折にふれネット情報を探してきた。

見つかったのは;
  • 「カルトジアンピンクが英国に持ち込まれたのは1536年以前と推測される。. . .  。修道士達はこの植物を筋肉痛やリュウマチの治療薬として利用していた。」(英国王立植物園ホームページ)
. . . というようなコマ切れ情報だけ。肝心の名前の由来に関する疑問を解明するだけの情報はまだ見つかっていない。"もしかしたら映画の中でその解答のヒントになりそうなシーンが見られるのでは"という期待もあって岩波ホールに出向いた。

映画の中で期待するような情報は見つからなかったが、ネットサーフィンの過程でカルトジアンピンクとマツムシソウを混生させた目を見張るような美しい野草畑の写真に出会った。それはスウェーデンの造園家、Peter Gaunitz氏がデザインしたランドスケープの光景。

マツムシソウは我家の庭にも自生している。予期しない形ではあったがカルトジアンピンクも庭の野草仲間に加わって少しづつだが株数を増やしている。であれば、わが家の庭にもミニミニミニ版だがPeter Gaunitz氏デザインのガーデンを真似た光景を再現できるかもしれない。一朝一夕にはいかないだろうが実現してみたい楽しい構想ができた。

(上写真はGaunitz氏のブログから拝借)

2014/08/02

Into Great Silence (邦題:大いなる沈黙へ)


岩波ホールで上映されている「Into Great Silence (邦題:大いなる沈黙へ)」を鑑賞。

「現世の騒音と愚味を遥かに超越して、. . . 絶えまない祈願と霊的読書に沈潜し、. . . 神との神秘的一致」を求めてアルプス山中で清貧な隠生を送るカルトジオ会修道士の日常を記録したドキュメンタリー映画。※(注)

沈思するのは修道士だけでく映画も同じ。わずかばかりの字幕解説があるだけで、セリフ、ナレーション、BGMはもちろんのこと撮影照明も一切なく、モノトーンに近い映像が初めから終わりまで淡々と映し出される。

「何を見て、何を感じる取るか。それはあなた次第です」と言わんばかりの“挑戦的”な作品。そして、こんな映画が連日入場制限がでるほどの盛況らしい。岩波ホールでの好評を受け全国ロードショーが決定。

(注)上智史学第28号、「カルトゥジアン会 創立九◯◯年を記念して」(鈴木宣明教授)の講演からの抜粋。写真は映画の中でしばしば映しだされた自室での祈りの光景。

2014/07/28

リンネソウ(Linnaea borealis)

東京野川公園のボランティアグループの植物観察会に便乗。フィールドは長野県湯の丸高原。
参加者のお目当の一つはリンネソウだったようで、花の前には撮影の順番待ちの列ができるほど。門外漢の自分と違って、野草愛好家の皆さんには植物学の大御所リンネの名前が付いた花というだけでも特別の思いを感じるのだろう。(注1)


ずいぶん以前の話になるが、スウェーデンのウプサラ大学との共催で小さな学会を企画した折にリンネガーデンを訪問したことがある。その時は、“有名なリンネにしてはずいぶんとこじんまりした植物園だな”という程度の感想しか持たなかったが、今日の参加者の雰囲気からするともっともっと感動すべき体験だったようだ。

「分類学の父」と称される
カール・フォン・リンネ(Carl von Linné)。彼はことのほかこの花を好み、学名に自分の名前をつけただけでなく、個人のエンブレムとしても使用していたらしい。リンネソウを手にした肖像画も何点かある。(注2)


日本では亜高山〜高山植物になるリンネソウを目にすることは稀だが、北欧ではかなり身近な野草らしい。フィンランドの作曲家シベリウスの作品の曲名や(注3)、デンマーク、ロイヤル・コペンハーゲンの最高級陶器フロラ・ダニカシリーズのモチーフになり、北欧各国の切手デザインには何度も登場している。


「なんでそれほどリンネはこの花が好きだった?」というのがリンネソウにカメラを向けながらの正直な感想だったが、帰宅してからWEB上に無数にある写真をながめていると、なんとなくその理由が分かるような気がしてきた。日本人にとっての早春の里山のスミレ、あるいは高山のコマクサの群落のような雰囲気がありそうだ。一度本場のリンネソウの群落を見てみたいし、できればその時にはリンネガーデンを改めて見学したい気がしてきた。

注記:
(1) 円内埋め込み写真はリンネソウを下からのぞきこんで写したもの。
(2) 肖像画は、植物研究のために長期間滞在したスカンジナビア半島北部ラップランド地方の原住民サミ族の民族衣装で着飾った若き日のリンネ。Hendrik Hollander作(1853年)。
(3) ピアノ曲「13の小品」作品76の第11曲 "Linnaea"

2014/07/25

蜜源植物:オカトラノオ


オカトラノオの花畑、ここ数日蝶は盛んに訪れているのにミツバチの姿はいくら探してもなかった。今日やっとミツバチの姿を見かけたが数匹程度でそう多くない。

野草畑のはあちこちでシモツケソウが満開。でも、ミツバチはシモツケソウの花は無視してオカトラノオの花から花へと飛び回っている。