2013/09/09

御所の花展

武蔵野の自然がそのまま残っていると言われる皇居吹上御苑に咲く草花を、安野光雅画伯が1年4か月通って描いた画集「御所の花」(朝日新聞出版、2013年7月刊)の原画展。

ノアザミ、ツリフネソウ、ユウスゲ、キキョウ、オミナエシ、ワレモコウ. . . など、描かれた植物の多くは八ヶ岳高原でも馴染みのある草花。御所の庭には、天皇・皇后両陛下が、軽井沢や那須の御用邸から種子を持ち帰って育てた高原の野草も多いらしい。

野の花と小人たち―画集」のような、克明繊細な筆致で描かれた植物画を勝手に想像して出向いたが、予想とはずいぶん違っていた。


. . . 暮色が深まるほどに花色が明るく輝いてくるユウスゲ
. . . 種子を飛ばす大役を終え、今は風の吹くままにたなびくススキ
. . . モノトーンの冬の雑木林でひときわ目を引くイイギリ

画伯の心象風景を描いたのではと思えるほど、背景や細部の描写を簡素化した水墨画のような雰囲気の作品には、「野の花と. . . 」や「旅の絵本」シリーズとはまた違う安野ワールドがあった。

今日は巡回展覧会の東京での最終日。かなりの混雑を覚悟して出向いたが、ウィークデイの午前中ということもあってか、意外とゆっくりと鑑賞できたのは幸いだった。

(中写真はパンフレットからの転写)

2013/09/08

粉山椒用乳鉢

粉山椒はやはり使用する都度擦り潰した方が香りも麻味も引き立つ。で、購入したのがパキスタン産オニックス大理石の乳鉢。頑丈で使い勝手も悪くない。

2013/09/04

2013年度 かかしコンテスト

春から秋にかけて、八ヶ岳南麓〜七里岩〜釜無川流域の里山を飾ったカカシ達。ノミネートされた数多くの中から、最終選考で2013年コンテストの栄えある受賞者となった3人の発表です。(なお、選考は筆者の独断と偏見で行いました。)

金賞①
「雀退治」から「地産米PR」へと、時代の変化に合わせて役割を変えた営農センス、シックな装いと肩に掛けたビンテージ物の除草機でエコ農法をさりげなく宣伝し、軽く上げた左足で動きを加え、. . . と、心憎いばかりの工夫が随所に見られる秀作(長坂ブロック代表)


銀賞②
コスプレとメイドカフェをミックスしたようなファッションには賛否両論が出そうだが、衣服やアクセサリー小物、カラオケマイクの握り方など、細部にまで一切手抜きをしない真面目な創作態度を高く評価。物珍しさで雀が集まってきそうだ。(白州ブロック代表)



銅賞③ 
都会でのキャリア生活を捨て、無農薬栽培に夢を抱いて最近移住してきたアラフォー、 . . . 。そんなストリーを感じさせるブルーベリー畑のカカシ。奇抜なデザインのカカシが幅を利かす傾向の中で、控え目で質素な姿が好印象。(蔦木宿ブロック代表)





* * * * *


番外編:
なんとなく気になった顔、顔、顔。


A: 農民歌舞伎役者
B: 大泉高原一の美形
C: 白州のマイケル・ジャクソン

2013/09/02

茶色スズメバチ?

ミツバチ巣箱の周りを飛んでいる見慣れない姿のスズメバチ。図鑑で調べるとチャイロスズメバチではと思われる(?)。

森林総合研究所の森林生物データーベースには、“攻撃性はかなり強い”とある。確かに、ネットで捕獲しようとすると反抗的な態度でこちらに向って来る。

チャイロスズメバチは、. . .
発見例は少なく,現在でも極めて稀な種である。. . . キイロスズメバチやモンスズメバチの巣に女王が単独で入り込み,相手の女王バチを殺して巣を乗っ取る . . .
. . . のだそうだ。(「都市のスズメバチ」)

+ + + + +

あまり姿の美しい蜂ではないので、スズメバチ酒の素材として使うのは気が進まない。生け捕りにすることは考えないで見つけ次第捕殺することにした。

2013/08/29

粉山椒


山椒の実が色づき始めた。粉山椒作りは、果皮が緑色の青山椒を収穫して作る緑色粉山椒がベストという人もいれば、果実が真っ赤になってからの赤山椒で作る完熟赤山椒粉でなければという声もある。

わずかに赤味を帯び始めた果実もあるが、今はまだ青山椒の状態。一粒噛んでみると種子は固く真っ黒に熟し、粉山椒作りには十分な状態だ。明日は天気も良さそうなので夕方の散歩がてら青山椒の実を収穫。今年は青と赤の両方を試してみようと思う。

8月28日 10:00〜15:00 天日乾燥初日

快晴、微風、気温25度前後。湿度も低く絶好の天日干し日和。昨夜小枝を除き、水洗いしておいた実山椒を早速日向に出して天日乾燥の開始。

5時間の天日干しで実のほとんどが裂け、中の黒い種子が顔を出した。外皮の色は緑褐色に変わり、重量も乾燥開始時の158gが68gまでに減少。

8月29日 10:00〜13:00 天日乾燥2日目

昨日同様の天日干し日和。3時間干しても重量は68gから67gにまでしか減らない。水分はほぼ抜けたようだ。太陽光に晒し過ぎると果皮の緑色が消えてしまうらしいので乾燥作業を終了。

+ + + + +

乾燥させた実を粉山椒にする方法についてはネット上に様々な情報がある。

"種と皮の両方をすり潰す"という大まか派がいる一方で、"まず果皮と種を分離する。次に、果皮内側の薄皮をピンセットで取り除き、外側の緑皮だけを挽く"と言う小まめ派もいる。最も多いのは、"種を除いて(薄皮はそのままで)果皮を挽く"派。

多数派に従おうと、スリコギで軽く押して種と皮を分離し、竹製狭匙(セッカイ)で種と皮を掻き分けようとするがこれが結構面倒な作業。途中で作業を放棄し、種・果皮が混在したまま真空パックに袋詰して冷凍で保管することにした。種子を除いて果皮だけを粉にして利用するか、種も一緒に挽くかは、粉山椒を使用する時の気分で決めることにする。

2013/08/25

(続) インドネシアのフクロウ

インドネシアで入手した木彫りフクロウのモチーフはマレーワシミミズク(Malay Eagle Owl、Bubo sumatranus)の可能性が高まってきた。

(右写真は、掛川花鳥園WEBから拝借した。)

フクロウの「種」の峻別では鳴き声が重要な要素らしい。でもその鑑別方法を木彫のフクロウに適用するのは無理な話だ。そこで、インドネシアに生息する42種のフクロウの写真と、木彫りフクロウの外観を丹念に比較してみたが、マレーワシミミズクに一番似ているように感じる。

科学技術研究所のWEBに記述されているマレーワシミミズクの3つの特長 . . .
① サングラスをかけているように見える目。
② 基部は白く先端が黄色い嘴。
③ 白い細かな縞模様の耳角(ジカク)。
. . . とも一致する。デフォルメされてはいるが木彫りフクロウにはそれらの特長が忠実に表現されているように見える。

おとなしくて愛嬌のあるマレーワシミミズクは、ペットとしてよく飼育されているらしいので、木彫り作者は身近にいたマレーワシミミズクをモデルにしてこの飾り物を製作したに違いない。

2013/08/18

インドネシアのフクロウ

シンガポール滞在中の週末に出向いたバタム(Batam)島で、インドネシア国に初めて足を踏み入れた記念にと椰の木に彫られたフクロウを買った。
(サイズ:100cmLx15cmW、価格:日本円換算で約8000円)

購入時には、彫り損なったのではと思った最上段フクロウのいまにも泣き出しそうな顔つきも、何度も眺めていると田中邦衛風でこれはこれでまた味がある、と感じるようになってきた。



モチーフになったフクロウの「種」は何だろうと調べていて、インドネシアのフクロウに関する多くのことを知った。

ジャカルタの街ではフクロウが子供のペットとして売られているそうだ。バタム島でも地元の商店街を丹念に探せばそんな店が見つかったのかもしれない。(と言っても、生きたフクロウをお土産として購入するつもりがあったわけではないのが。)

国よって(あるいは時代によって)、フクロウは忌まわしい凶鳥と考えられたり、吉鳥として慕われたりと毀誉褒貶の激しい鳥だが、インドネシアでは明らかに後者のようだ。
フクロウ学のエンサイクロペディアとも言えるThe Owl Pagesによると、スラウェシ島のマレー系ミナハサ(Minahasa)族は、旅行に出る時フクロウの鳴声でその旅の吉凶を占うそうだ。民族旗にフクロウの姿が描かれていることからも、フクロウに対する並々ならない敬愛の念が汲み取れる。

今年の2月、インドネシアのロンボク(Lombok)島で新種のフクロウが確認され「地球上を調べ尽くした」と信じていた鳥類学者の間に、"まだ新種の鳥がいたのか!"と驚きと興奮が走ったのだそうだ。発見されたロンボク島にある火山の名前をとりリンジャニ・コノハズク(Rinjani scops owl)と命名された。(米科学誌PLoS ONE研究論文

インドネシアの野鳥一覧」には、「フクロウ目フクロウ科」と「フクロウ目メンフクロウ科」で41種のフクロウがリストアップされている。一方、日本では留鳥のシマフクロウを加えても7種。注(1) この数字の比較だけからでも、インドネシアの自然が “生物多様性の宝庫”と呼ばれる由縁が伺える。
大小1万8千以上の島からなるインドネシアには、さらなる未知の野鳥が生存しているのでは、との期待が高まっているらしい。

注記:
(1) 野鳥観察ハンディ図鑑「新・山野の鳥」1998年初版第一刷発行。以前はヨタカもフクロウ目ヨタカ科として分類されていたが、その後ヨタカは独立したヨタカ目組み変えられた。
(2) 右上写真は同論文から、他の2点はFlickrから借用した。

2013/08/10

超強烈的痺味本格四川麻婆豆腐


辛子の辣(ラァ)と山椒(=花椒)の麻(マァ)との両方が中途半端でないのが四川麻婆豆腐の証らしい。シンガポール中華街の「老成都」は知る人ぞ知るそんな本格的四川麻婆豆腐の店なのだそうだ。

最初は誰もがそのホットさにたじろぐ。
そして、"一度体験したからもういいや"と店を後にする。
しばらくするとあの辛さが懐かしく感じまた足を向ける。
 そんなことを何度か回を重ねているうちにその刺激の虜になってしまう。

. . . いうのが、ご馳走してくれたシンガポールでの在住歴が長い案内人の解説。

確かにすごい。"ためしてガッテン"の「美味しい感を増幅させるなどという生易しいレベルの話ではない。粉山椒と、粒のまままの実山椒の両方がタップリ混ぜ込まれた「麻味」は、最初の一口で舌が痺れ、二口目で口全体が麻痺する。薬味や隠し味ではなくそれ自体が味付けの主役だ。強烈な刺激はアク抜きなどの前処理はしていないに違いない。

中華人にとってはこの「麻」こそが旨辛味の本質なのだそうだ。これまで自信を持っていた自分の"ホット"舌はもっぱら「辣」に対してで、「麻」にはからしき軟弱であったことを認識させられた。そして、実山椒にはこんな利用方法もあったのかと目を開かされた。

2013/08/05

大泉村とキセキレイ


北杜市大泉総合支所(旧 大泉村役場)の玄関横に飾ってあるマンホールの蓋。キセキレイが大泉村の村鳥だったことを初めて知った。
村政施行120周年(平成8年)に作られた村歌にもキセキレイが歌われており、大泉村の観光名所、吐竜の滝でもキセキレイの姿はよく見かける

富士の峯に 朝日昇れば
アルプスは 黄金に輝く
野は広く 大気は澄みて
夏の日の 暑さを知らず
おのずから 温泉の噴き出でて
冬の夜の 寒さを忘る

キセキレイ 水辺に舞えば
カラマツは さみどりに萌え
ホトトギス 空に名乗れば
ヤマツツジ 地に咲き匂う
名にし負う 多き泉は
水清く ヤマメ瀬をのぼる

村人は 勤勉律儀
睦み合い 他と争わず
田を開き 畑を返し
豊かなる 秋を楽しむ
八ヶ岳の峯 夕映え赤し
明日の日も 幸多からん

(作詩 金田一春彦 作編曲 坂田晃一)

2013/08/01

ニホンミツバチとニホンザル

窓際でPCに向かっていると視界の隅を横切る影。顔を振り向けると、こちらの様子を伺いながらベランダをゆっくりと猿が歩いていた。背中には小猿がしっかりとしがみついている。30年近い八ヶ岳南麓での生活で猿の姿を見るのは初めてだ。それもこんなに身近で!

以前は釜無川の南アルプス側にしかいないとされていたニホンザルだが、ここ数年七里ヶ岩台地や小淵沢近辺でも見かけるようになったとの噂は聞いていた。でもわが家の山荘は釜無川から最短部の直線距離でも10キロ、その間には国道20号(甲州街道)と釜無川、そして七里岩ラインや中央道、と二重三重に分断されている。時折餌を求めて遠出をして来る猿がいるにせよ群れで移住してくることはまずないだろう、とたかをくくっていた。

そう言えば数日前に歩いた信州下蔦木宿近くで、集落全体の農地が2メートル以上の高さの電牧柵で囲まれた光景を目にした。ニホンシカにしてはずいぶんと大仰だなと感じたがサルへの防御ネットだったようだ。
ニホンザルは . . . 町内に2群以上(300頭以上)生息していると推定される。. . . 電牧柵の設置や年間100頭以上の捕獲を実施しているところであるが、被害の発生は抑止できていない。. . . (富士見町鳥獣被害防止計画)

ベランダを歩いていたニホンザルが、子供を背負って国道20号や中央道を横切って、はるばる南アルプスから出向いて来るとは考えにくい。既に八ヶ岳南麓に集団移住してきた群がいて八ヶ岳南麓で出産した子供の可能性が高い。

ミツバチとサルの関係を調べてみると、みつばち協議会作成の「養蜂マニュアル」に次のような記載があった。
ニホンザルが巣箱から巣板を抜き出して蜂児を捕食する被害が東海地方で報告されています。今のところ大きな被害は報告されていませんが、ニホンザルがいる目の前で巣箱を開けたり 、蜂蜜や蜂児が残っている無駄巣などを近くに捨てると 、サルは蜂児の味を覚えてしまうので、サル用のネットと電気柵を利用して追い払ってから作業を行いましょう 。
ネットにせよ、電気柵にせよ、知恵者のニホンザル相手ではこれまでの鹿対策とは比べものにならないほど厄介な作業になる。文章から察すると熊のようにニホンザルがハチミツを狙って巣箱を荒らす、ということは無さそうだが、八ヶ岳南麓で農産物の被害のニュースが出るようになったら何らかの対応策を考える必要があるだろう。

注記:カメラを準備する前に姿を消し自分では撮影ができなかったので、上写真は、目撃したのとそっくりの姿の写真を愛宕山自然動物園のホームページから拝借した。

2013/07/25

巣箱の話 2/2「ミツバチ巣箱のニューウェーブ」

Langstroth式巣箱(ラ式巣箱)が誕生したのが1852年、今でもミツバチ巣箱のスタンダードと言えばラ式巣箱だ。そんな静かだったミツバチ巣箱の歴史に、ここ数年の「趣味の養蜂ブーム」が小さな変革が起こし始めているかに見える。

流れの一つは伝統巣箱への回帰。丸太巣箱、スケップ(藁編巣箱)トップ・バー・ハイブ、ウォーレン神父・ハイブなど、LA巣箱が開発される以前に使用されていた古典的巣箱が再評価されている。そこには、過剰な管理養蜂に対するアンチテーゼも含まれているようだ。


もう一方の流れはラ式巣箱に装飾を施すアート巣箱の誕生。無機質な木箱に装飾を施し、庭のエクステリアとしての機能も持たせようとするもの。ホビー養蜂家ならではのトレンドで、日本でも徐々にそんな動きが出てきた。

そして第三番目の動きは、全く新しいコンセプトのニューウェーブ巣箱。そんな中でいま注目を集めている代表格が以下の三種。

Sun hive
スケップの現代バージョン。ドイツの彫刻家がデザインし、欧米の一部の趣味の養蜂家の間で注目を集め、イギリス、ドイツ、アメリカなどで製作教室が盛んに開かれている。
Urban beehive
2009年、アーバン・ビーキーパーをターゲットにして英国Omlet社が開発したハイテク巣箱。デザイン性だけでなく、換気、断熱、採蜜作業、. . . など、機能面でも数々の工夫があるらしい。
ただ、天然素材、シンプル、ミツバチのあるがままに、. . . を良しとするナチュラル・ビーキーパーの中にはやや抵抗を感じる人もいるようだ。
Sky Hive
7mの高さのポール上に巣箱を設置するタワー型。巣箱の昇降はソーラーパワーで行う。
"Save Bee!"運動のPRや、ミツバチプロジェクトのモニュメントなどで利用されている。第一号機が設置されたオランダの公園では、この夏、タワーの周りで採蜜祭りが開催されかなりの人出で賑わったらしい。




 注記:
最上段写真はHistorical Honeybee Articles - Beekeeping Historyから、それ以外の写真はそれぞれの製品メーカーのウェブサイトから拝借したものです。

2013/07/16

巣箱の話 1/2「ミツバチ巣箱のお国柄」


蜂友YT氏がマダガスカル旅行で撮影してきてくれたミツバチ巣箱の写真。周囲の景観に溶け込んだ実に良いデザインだ。高床式、広い屋根、巣門上の大きな庇(ひさし)などは、強い日射しやスコールへの配慮に違いない。そして、そのスタイルが現地の伝統的住宅に酷似しているのも興味深い。

ある国のミツバチ巣箱と、その土地の伝統的住居の間には類似性があるような気がする。気象や自然環境の条件に対応できる機能を備えると自ずと似通った形になるのか、あるいはそこに住む民族の美的テイストからくるものなのか?多分、その両者があいまってのことだろう。

スイス:
スイス養蜂組合の統計によれば、約80%のミツバチがこのようなビーハウス(蜂小屋)で飼育されているそうだ。厳しい冬の寒さを凌ぐには、一戸建てより集合衆宅のほうが防寒効果的?
バリ島:
空中遊泳しているようバリ島の巣箱と住宅。気象条件や外敵防御などの要素を考慮するとこういう結論になる?
アメリカ:
現代型Langstroth巣箱が並んだアメリカの養蜂場。ニューヨークの摩天楼街とそっくり、. . . と見るのはこじつけ過ぎ?

2013/07/11

ソラメシ

今日のNHK総合テレビ「サラメシ」(6月17日放送の再放送)を見るまでは、ソラメシ(空飯)という言葉があることさえ知らなかった。

放送内容から理解したソラメシの定義は . . .
  • 栄養バランスのとれた手作り弁当を、
  • 洒落たランチボックスに詰め、
  • 空が見える屋外へ持ち出して、
  • 一人静かにスローなランチタイムを過ごす。
職場という空間の緊張感から離れ、自然の空気の中で心身ともにリラックス、リフレッシュする。そんな積極的な意味づけを持った新しいランチスタイルらしい。

先日、新宿駅の近くを歩いていて、道路脇の花壇の縁石に座って一人弁当を食べている女性を見かけた。日比谷公園など、オフィス街にある公園のベンチで、コンビニ弁当やパンを食べてるサラリーマン・サラリーウーマンの姿は以前から見慣れた光景だが、新宿南口からサザンテラスへ向かう遊歩道で、というのは珍しい。

最初は一寸奇異に感じたが、でもよく見ると、パンツの色に合わせたかのような緑色のオシャレなランチボックスを持ち、背筋をピンと伸ばし静かに箸を運んでいる姿が、街の風景に不思議と溶けこんでいたので思わず写真を撮らせてもらった。今にして思えば彼女こそがソラメシ派だったのだ。

一方、「ソラメシの本家は大磯ソラメシ団、NHKの番組はパクリだ」と、クレームを唱える声も聞こえてくる。「どこか屋根のないところへ、ご飯と箸と湯呑みを持って駆けつけ、漁師料理などを作って食べる」のがソラメシ、大磯こそがその発祥の地だ」と主張する。(なんとなく、釧路和商市場の"勝手丼"の野外バージョンのようでもあるが。)

ソラメシの元祖論争はともかく、NHKはことのほかお弁当に熱心なようで、TVの「サラメシ」だけでなく、ラジオ番組「すっぴん!」でも"おべんとがーでん"なるコーナーを設けて弁当ブームの背中を押している。

その甲斐もあってかブームは加熱気味で、「お弁当レシピ」のキーワードでGoogle検索をかけると実に千七百八十万件ヒットする。ハンズやロフトのランチ関連商品コーナーをのぞいても、通常の食器売場から独立し、かなりのフロアスペースを占拠した弁当箱売り場は意気盛んだ。

2013/07/06

(続) 甲陵高校ニホンミツバチ講演会

甲陵高校のミツバチ講演会で、演者の佐々木先生はシーリー教授の研究にも言及された。

米国Cornell Universityの生物学教授Thomas D. Seeleyは、山荘のテーブルの隅に置きっ放しになっている「Honeybee Democracy」の著者。春の分蜂待機の時間を利用して読もうと手に入れた本だが、270ページの分厚さをつい敬遠し、パラパラと眺めた程度でこれまでツン読状態になっていた。

+ + + + +

わが家を訪れる分蜂見学の来客には . . .
  1. 分蜂では、まず偵察蜂が事前に新居の候補物件を探し回り、
  2. 分蜂日当日、偵察蜂達は複数の候補物件を比較評価し合い、
  3. 多数決で意見がまとまると、
  4. 分蜂群は蜂球を解いていっせいにそこへ向けて移動する、
. . . と説明しているが、1・4はともかく、実は2〜3の過程はまだ自分の目で確かめたことはない。

研究者は一体どんな方法で検証しているのだろうか?それは素人の自分の目でも確認できるだろうか?そんな疑問と願望をずっと持っていたが、「Honeybee Democracy」という本がそんな疑問に答えてくれそうだということを知り、早速アマゾン経由で購入した。

講演会で久しぶりに左脳を刺激されたこともあり、梅雨の雨の日を利用して一気に読破しようと、再決心して帰宅したのだが、夜のTVニュースで関東甲信越の梅雨明け宣言。“一気に"とはいきそうにないが、ともかく1ページ目から丁寧に精読してみよう。

メモ: - Honeybee Democracyの研究内容に関するDr.Seeleyの講義風景が、Cornell Association of Professor's Emeriti (CAPE)としてYouTubeにアップされている。 - 上イラストは、NPRのTerms of Useの条件に従いNPR websiteから借用したものです。

甲陵高校ニホンミツバチ講演会

講師は佐々木正巳玉川大学名誉教授。佐々木先生の講演は1月の玉川大学ミツバチ科学研究会以来だが、豊富な画像や動画を駆使されての講演はいつも刺激的だ。

今回の講演では、先生自身の研究成果だけでなく、モネとピカソの絵を見分けるミツバチの高度な視覚・知覚能力に関する研究成果など、世界のミツバチ研究の最前線にも触れ、一般公開の講演会としてはかなりハイブローなものだった。

主催は北杜市立甲陵高校。同校が平成24年度にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、そのSSH活動の一環として“ニホンミツバチ”関連の研究をスタートしようとしているらしい。佐々木先生もその辺りの事情を考慮して講演テーマをピックアップされたのだろう。

650名収容の素晴らしいミューズホール(講堂)に空席が目立ったのがもったいないような中味の濃い講演会だった。

(右上イラストは、ScienceLineから借用したものです。)

2013/07/03

実山椒のアク抜き


山椒の実のアク抜き方法をネットで調べると、茹でたり水に晒す処理時間に関する情報は千差万別で、どのレシピに従うべきか戸惑ってしまう。

特に、茹でた後、"水に晒す"時間については、最短10分から、最長1日までと開きは大きい。

結実間もない若い果実に比べ、夏〜秋と実が熟成が進むにつれてアクが強くなり、より長い晒し時間が必要になるというのも一因らしい。ただ、意見が別れる最大の要因は、人によりホットさの嗜好が異なることにありそうだ。

今回、「2時間晒し」と「一晩晒し」の二種類の実山椒で、ちりめん山椒と山椒昆布を作ってみた。出来上がった料理の山椒風味の差は歴然。口に入れると同時に、山椒の香辛がワッと口一杯に広がってくる2時間晒しに対し、一晩晒しの方は控えめな香りがほのかに漂ってくる感じ。

CoCo壱番屋で7辛、地元の有名カレー店アフガンではC(=大辛)を注文する自分の舌には2時間晒しが好ましい。ただ、より万人向けには3〜5時間くらい、子供にも食べさせるのであれば一晩ジックリ晒す、というのが一つのガイドラインかもしれない。

時々実を噛んで望みのスパイシーさになったら水から上げる、というのが最も確実な方法であることは言うまでもない。ただ、何度も噛んでいると舌が麻痺し、味が分からなくなってしまうという難点がある。

山椒成分には、健胃整腸、血流増加、抗体増進などの効能の他に、「老化を抑え、頭をシャキッとする」とのネット情報もあるので、一部を真空パックにして大事に冷凍保存するした。頭がシャキッとするなら、毎日食前食後に食べるのも厭わない。

メモ:
1. 山椒の辛味は、中華料理でいう辣(ラー:辛い)ではなく麻(マー:痺れる)の味。
2. ぬか床用の実山椒作りでは、"防腐能力が低下するので晒し過ぎ”は禁物、と記述されたウェブもある。

2013/07/02

青山椒の季節


梅雨の晴れ間を縫って今日は青山椒摘み。

まだ熟していないこの時期の山椒の実は、種子は白くて柔らかい。果皮も種も丸ごとを食べるので山椒の佃煮などの「実山椒」として利用する。

NHK「今日の料理」には、多くの実山椒メニューが紹介されている。山椒昆布お茶漬けヒジキサンマの山椒煮ゆで卵のスパイス煮など、自分にもできそうなレシピに順次チャレンジしてみようと、今夜は一番馴染みのある“ちりめん山椒”を作ってみた。

今日収穫した青山椒で万能山椒油も少々作ってみた。秋になり、実が真っ赤に色づいた完熟赤山椒で粉サンショウ作りにも挑戦してみたい。


青山椒 雨には少し 酒ほしき
(星野麦丘人)

2013/06/11

スズメバチ・トラップ


スズメバチ・トラップは、捕殺するか、生け捕りにするかで道具が変わってくる。スズメバチ酒を造る目的であればもちろん生け捕り、それも“イキのいい”ままで捕まえたい。

捕殺であればペットボトル・トラップが安価で成果もある程度期待できる。生け捕りは、これまでは捕虫網と割箸を使って来たが、今年の春からむし社で見つけたバタフライ・トラップを導入してみた。これまでの試用結果はほぼ満足のいくレベル。

捕虫網の捕獲では、スズメバチが飛んできたその瞬間に捕まえなければならない。そのチャンスは一瞬だけ。捕虫網を取りに行っている間にどこかに消えてしまう、ということもしばしばある。

一方バタフライ・トラップに入ったスズメバチは、しばらくはトラップ天井部であわてふためいて飛び回っている。気がついた時にネットに備え付けのピンセットで首根っこを摘んで焼酎瓶に移せば良い。(暴れているうちに、偶然ネット下の開放部に到達し逃げてしまうこともあるので、いつまでも放置しておくわけにはいかないが。)

秋には毎日頻繁に飛来するスズメバチも春は時折しか姿を見せない。特に女王蜂に遭遇する機会はそう多くない。だから、このトラップの中にいる“しばらくの時間帯”は女王蜂捕獲のチャンスを大幅に高めてくれる。
この春はキイロスズメバチばかりで、残念ながらオオスズメバチのマリア達は一向に姿をみせない。

+ + + + +

ペットボトルの底を切り取って自作した“アリ返し”の具合もなかなか良い。吊るし紐を伝って給餌皿に入り込もうとする蟻を今のところは阻止している。(蟻の学習能力はかなり高いので、いつまで効果が続くかは分からないが。)

2013/06/07

おくりびと

庭を防鹿ネットで囲うことにしてからもうずいぶんと年数が経つ。でも今回のような事故は初めてだ。
+ + + + +
夜中の2時半頃のこと。寝床まで聞こえてくる物音で目を覚ました。懐中電灯を片手に庭に出て見ると暗闇の中で暴れまわっている大型動物。暗くてよくは見えないがネットに鹿が絡まってもがいているようだ。近くの暗闇の中には、数頭の仲間が見守っている気配もする。

このネットにはこれまで何度も鹿が引っかかっている。そしてその度にネットを引きちぎって逃走する。破れたネットを補修しておけば、嫌な思いをした鹿はしばらくは近寄って来ない。そんな繰り返しで、これまで庭の野草や樹木はなんとか守られてきた。
でも今回は様子が違った。ネットの引っかかりどころが悪かったようで、夜が開けると力尽きた鹿の姿があった。

自分では手を出す勇気もなく、たまたま別件でわが家に見えていたログビルダー棟梁に急遽"おくりびと"役を勤めてもらい、なんとか野辺の送りを終えることができた。合掌。

2013/06/06

ミツバチと干し草

小荒間近くを車で走っていて見かけた牧草の取入れ作業の光景。5月の分蜂は荷馬車一台分の干草の価値 . . . という英国養蜂家に伝わる言い伝えが頭に浮かんできた。

わが家の今年の分蜂シーズンも5月30日の飼育巣箱への移住をもって打止めにした。そして、時を同じくして県営八ヶ岳牧場では干し草の収穫作業の大詰めの時期を向かえていたのだ。

ミツバチの分蜂と干し草の取入れ時期。両方がオーバーラップしていることも、この言い伝えが生まれた要因の一つだったのかもしれない。そして、八ヶ岳高原とイギリス(のエジンバラ地方)との季節の移り変わりが似通っていることが、「5月の分蜂 . . . 」に一層の共感を感じさせるのだろう。

フクロウシーズン閉幕

今日は八ヶ岳自然クラブ・フクロウグループの巣材回収作業。この巣材回収でこの春のフクロウ活動はひとまず終了する。

今年は10羽のヒナが八ヶ岳南麓の森へ巣立って行った。

2013/06/05

アヤメ


数日前から野草畑のアヤメが満開。今年は例年以上に多くさんの蕾をつけた。

2013/06/04

大学は美味しい!!


東京滞在中の定番行動、新宿サザンテラス周辺の東急ハンズ〜紀伊国屋書店〜L-Breathを歩き回っていて目に入った「大学は美味しい!!」フェアのポスター。早速会場の高島屋11階の催場に立寄ってみた。

社食に続く「学食ブーム」に関係した催物かと思っていたが、予想は外れ産学連携から生まれた新しい「食」商品の展示即売会だった。

全国から34校の大学が参加し、かなりの盛況だが、慶応大学の赤城和牛ステーキ、早稲田大学の玄米ご飯、日本大学国際関係学部のシフォンケーキなど、大学と製品の繋がりが販売員に質問して初めて分かる(中には聞いてもよく分からない)製品も少なくない。

ハチミツ製品を展示していたのは、玉川大学と信州大学の2校。
ミツバチ科学研究センターを擁し、日本のミツバチ研究のメッカである玉川大学の購買部が、大学ブランドのハチミツを販売していることは以前から知っていた。でも信州大学のハチミツは初耳だ。

信大の展示商品は、上伊那に本社を置くタカノ株式会社が健康食品としてネットでも販売している「高嶺ルビーハチミツ」だった。

高嶺ルビーハチミツと信州大学とのつながりはその蜜源。氏原暉男氏(信州大学名誉教授)がネパールから持ち帰った赤花ソバの種をタカノ(株)との共同開発で日本でも栽培できるように改良した品種が高嶺ルビー。そのソバの花を主な蜜源としてできたのが高嶺ルビーハチミツというわけだ。

ということで、玉川大学とは違って信大ブランドの商品というわけではない。そのせいもあってか、店頭に立つ学生さん達の宣伝が、つい「信大きのこカレー」や「信大きのこハヤシ」などに向かい勝ちなのは無理からぬことだろう。

2013/06/03

ベニバナイチヤクソウ

玄関前道路の林道でベニバナイチヤクソウが満開。ベニバナイチヤクソウの草は山荘周辺のあちこちに生えているが花を付けている株はめっぽう少ない。
イチヤクソウは、樹々が成長するのに従い、好みの半日陰を求めて次々と移動して行く、と以前聞いた記憶がある。