(スイス旅行 - 日記編 Day 13th)
バッハアルプゼー(Bachalpsee)へのトレッキングを予定してテレキャビンでフィルスト(First)駅へ。山上に着くと辺りは厚い雲の中。しばらくすると大粒の雨もぱらつき始めた。予定をキャンセルし、再びテレキャビンでグリンデルワルトの街に下り、自炊用食材の調達にスーパーへ。
MIGROSやCOOPなど、スイスのスーパーの「秤(はかり)売りコーナー」はおおいに気に入った。不揃いの果物や野菜の中から、種類、サイズ、熟成度合い、量など、自分の都合と好みで選り分けてビニール袋に詰める。秤に乗せると値札がプリントされて出てくるのでそれを貼りつけてレジに持って行く、という具合だ。
この販売方法では"規格外"や"跳ねだし品"が少なく生産者にとってもメリットがありそうだ。販売店にとっても客が自分で品物の選別や値札貼りをしてくれるので従業員の作業が軽減できて悪くはないはずだ。日本のスーパーやコンビニがこのシステムを知らないはずはないのに導入しないのはなぜだろう。ネットで情報を集めてみると . . .
”. . . 規格外を流通させると過剰供給となり. . . 正規品の市場を縮小し . . . 農産物の価格が暴落させる。だから規格外品を流通させないことは正規品の価格を維持のために重要”
. . . との解説がある。
農業への保護が日本以上に手厚いと言われるスイスでも同様の問題がないはずはなかろう。でもそれらの課題を解決して秤売りコーナーを維持している。大手流通店で無理なら、地産地消の直販ショップなどで採用できないものだろうか?
(上写真はMIGROSのホームページから借用したもの)
(グリンデルワルト泊)