(スイス旅行 - 日記編 Day 24th 2/2)
アイガーの麓、アイガーグレッチャー駅付近で野草観察をしていると、背中に変わった棒を背負い、石に向かってスプレーを吹きかけている怪しげなお兄さんに出会った。「何をしているの?」と尋ねると、この週末に開催されるアイガー・ウルトラ・トレイル(Eiger Ultra Trail)の準備中なのだという。
氷河が岩盤を削り、その岩屑を下流域まで運び積み上げてできた馬の背のようなデブリ、氷河流側の土手の一方は谷底まで数百メートルの急峻な斜面が続き、昼間歩くのでさえ慎重にならざるをえない。
そんなデブリ道に突き出ている大きな石に蛍光ペイントを塗り、ランナーがつまづいて谷底へ転げ落ちることがないようにしているのだそうだ。
参加者募集要項には、「レース中なにが起きても自己責任で . . . 」と主催者組織の但し書きが付記されている。
(グリンデルワルト泊)
(写真:Eiger Ultra Trail公式ホームページから拝借)