2010/05/14

天使の吹笛


明治時代、日光の山奥でニホンミツバチを飼育していた吉田弘蔵氏の著作「実験養蜂新書」を読んでからずっと気になっていたことがある。

吉田翁は同書で、分蜂直前の巣箱内の様子を次のように描写している。



養蜂家は、此の季節に於いて、巣門外に黒蜂の飛遊するを見出せば、夕景其の巣箱に耳を接して、静かに巣内の動静に注意すると、女王は分封の準備整頓せるを認むれば、その夕刻から、盛りに留別の宴を張るものの如くで、時には清雅微妙の音楽を聴くことがある。

其の音響は、恰も天人の吹笛を聞くが如くで、凡そ一分間毎に「ヒュー、ウー」と細く高く響くところの最も奥床しき特別の翔音が上がる。

で、奏楽は夜を徹するも止まぬが、東天紅を帯ぶると、女王は先ず天候を観測し、雨天又は曇天なれば分封を延期し、天気晴朗で微風塵を揚げず、胡蝶翩々として野花に戯れ、池沼温かにして鯉魚浅汀に跳るとも云うべき好日和なれば、例の音楽は愈々其の音響を高め、其の度を速め緩曲急調の妙技、人をして光悦たらしむるものである。

(国立国会図書館 近代デジタルライブラリー、 「実驗養蜂新書」43/58頁、一部の漢字を新漢字に変更した)

夜の巣箱巡回で、これまでそのような音色を自分の耳で確認したことはない。

先日、地元の企業F社のS社長と、山荘のテラスでコーヒーを飲みながらこの話をするとS氏はおおいに興味を示した。

ということで、今夜は巣門にオリンパスICレコーダーを設置。予想どおり明日分蜂が起きたら、S氏の耳で“天使の吹笛”を聞き分けてもらうためだ。ドラムを叩かせたらプロ級の腕前のミュージシャンS氏であれば、その秀でた聴覚で自分には識別できない音色を聞きだしてくれそうな気がする。

今夜は満天の星空。明日は分蜂日和になりそうだ。

サクラスミレ全開


ほぼ全てのサクラスミレの株が開花した。クサボケの朱色とサクラスミレの紫の対比は好きな光景の一つ。

2010/05/12

田圃と甲斐駒


水の張られた田圃に映る雪の甲斐駒ヶ岳を撮影しようと大泉集落へ。

しばらくカメラを構えて待ったがシャッターチャンスがなく断念。絶え間なく吹く風が水面にさざ波を立て、山並みの姿を映してくれない。

山頂の雪が消えるか、田植えがはじまったら、もうその光景は見られなくなる。

サラサドウダンにメジロ


例年以上に多くの花芽をつけた庭のサラサドウダン。開花を楽しみに待っているが、数日前からメジロがきて盛んに花芽を啄んでいる。

メジロは好きな野鳥。でも、サラサドウダンの花芽をあまり多く食べられるのも困る。

野草 ー 後追い掲載

ミツバチに振り回されている間にも、季節はどんどんと進んでいる。以下は、記録として残しておきたいための後追い掲載。

マメザクラ (撮影 05/02)
例年に比べ、今年は花の数が少ない。この樹には、間もなくイカルが実を啄みにくる。
(5/1 山荘に来た日には、もう散り始めた花びらが木の下に。)

サクラスミレとクサボケ (撮影 05/04)
木漏れ日の中で、クサボケの朱色とサクラスミレの紫が混じり合って咲く姿は好きな光景の一つ。

ヤマウド (撮影 05/08) *最初の発芽を確認したのは5月3日。
去年、真原の里で出会ったウド栽培名人。教えに従い、庭のあちこちに散らばっていたのを寄せ集めた。

その畝から5株発芽。今年は収穫しないでもっと大きい株に育てることにする。

ニリンソウ (撮影 05/12)
庭の重要保護野草の一つ。5月1日、久しぶりに山荘に着いた時、既に開花していたニリンソウ。

待受巣箱で喧嘩

朝10:00の気温10度。夕方のニュースでは関東地方でヒョウが降った地域もあったそうだ。

時折、東花畑群(三次)、中花畑群(二次)の分蜂を予感させる飛翔。でも、結局分蜂は起きなかった。
一日中吹いた、カラマツの幹を揺らすほどの強い風がその一因だったかも知れない。
(写真は東花畑群)

建物北側の待受巣箱には相変わらず偵察隊らしい蜂の姿。巣門入口で取っ組合いの喧嘩をしている。

ということは . . .

ⓐ 複数群から偵察蜂が来ている?
ⓑ であれば、今、複数群で分蜂 (and/or 逃去)の準備中?
ⓒ あるいは、この内一匹は周辺の自然巣から来た偵察蜂?

もちろんベストシナリオはⓒだ。

2010/05/10

TBHに曙光


昨日の夕方、カナルシャ群を初めて内検。5月4日に分蜂蜂球を取込んでから5日目というまだ新しいコロニーだが、既に5枚の巣板を造巣中だ。

使用している巣箱素材は府中の可ナル舎で購入したもの。「趣味の養蜂では巣箱も庭のエクステリア風に」を目指した最初の試作品。
英国チャンドラーおじさんのコンセプトに、明治の養蜂家吉田弘蔵翁の知恵を加えて製作した古民具調TBH(Top Bar Hive、上桟式巣箱)。実際に使用するのはこの群が初めてだ。

感動的なのは整然と作られたその巣板の美しさ。それぞれの巣板がバーの中心線に沿って真っすぐに並び、もちろんバーを跨いでの造巣や、乱雑巣などは全くない。

平面の天井板と比較し、三角棒への“二面接着”は、吊り下げ強度や、左右への揺れへの耐性を高め、巣板落下の事故防止にも貢献しそうに見える。
(背後写真は、伝統的なニホンミツバチ巣箱の平面天板に接着された巣板。)


 採蜜では、貯蜜が最も多い巣板を1〜2枚抜かせてもらう。ミツバチ自身が越冬に必要な食料を考慮した採蜜量調整が可能なだけでなく、育児圏を残して卵や幼虫は保護できる。*(注)  
このことで、採蜜後の逃去や、冬期間の蜂群消失リスクを低減できるかも知れない。

群が大きく育ち、この巣箱が手狭になった時には、もっと大きな容積の巣箱へ巣板ごとトップ・バーを1本づつ移せば良い。

もちろんまだ断言するには早過ぎるが、吉田翁の“三角棒”と“一寸一分(=33mm)”の知恵は、 「ニホンミツバチをトップ・バー巣箱で!」の試みに、一つの方向を与えてくれたような気がする。吉田翁に感謝。そして、吉田翁の書を教えてくれたO島@山梨さんに改めて深謝。

カナルシャ群は間違いなくこの巣箱を新居と決めたようだ。

(注) 通常、貯蜜は両外側に近いトップ・バーにできた巣板に、育児圏は中心部の巣板にと分かれるらしい。6〜7月頃にはそのことも自分の目で確かめられるはずだ。

入居拒否群への対策

昨日蜂球取込みでヘマをした分蜂群のその後。

裏窓から覗いて見ると一部の蜂は巣内にたむろしている。だが、巣門前で蜂球を作って夜を越した蜂の数もかなり多い。(巣門を囲ってある捕獲ネットのビニール越しに撮影。)

明日から天気は下り坂。このまま持久戦を続けるわけにもいかないので、ドライヤーで冷風をかけ巣箱内へ追込む。

全員が巣箱内へ移動したところを見計らい、女王蜂の脱出を阻止するためSスクリーンを設置した。
当初考えていた設置場所を変更し、巣箱は分蜂蜂球を作った栗の木の真下に設置することにした。

10時過ぎ、Sスクリーンから外に出て来る蜂が多い。
①散水して巣箱内へ追い戻す。
②しばらく巣門を閉めっぱなしにしてしまう。
③他の群から幼虫のいる巣板を加えて逃去意欲を弱める。. . . などの対策が考えられるが、③に関しては、今使えそうな巣枠式巣箱の飼育群がいない。
    一度自好きなように行動させ、「逃去は無理。ここに住み着くしか道はない。」ということを知らしめることも必要だろうと静観することにした。後はSスクリーンの効果を信じるしかない。
    12時過ぎ、昨日からの騒動で分蜂時元巣から蜜胃に詰めてきた食料は使い果たし、そろそろ空腹になっているはず。
    砂糖水とガーゼにしみ込ませたハチミツで給餌を開始。ここに巣内の蜂が集まってくるようになれば半歩前進なのだが。

    予報どおり午後に入ると雲が厚くなり、2時頃になると雨が降り始めた。
    巣門ではSスクリーンに身体を挟まれながら中に入ろうとする蜂だけ。外に出ようとする蜂の姿は全く見られなくなった。

    天気予報では明日も雨模様。これで、今日、明日の逃去のリスクは薄らぐはずだ。


    蛇足:
    Sスクリーン=働き蜂は出入りできるが、少し身体の大きな女王蜂は出入り出来ないためのゲート。同じ目的で使用する“ハチマイッター”など他の器具も販売されている。

    2010/05/09

    05/09 中花畑群 一次分蜂

    12:12 中花畑群の一次分蜂の飛翔が始まった。

    蜂球形成場所は、コナラ高所→同じコナラの中段→直ぐ隣にあるクリの低所と2転3展。最終的には地上高2メートルほどの栗の木の太枝に。

    同じ樹にはミツバチ好みの古竹素材の誘導板が準備されていたがそこは嫌ったようだ。取込み作業用にと、既に立てかけられているアルミの梯子が気に喰わなかったのかもしれない。

    大失態!
    一度はきれいに捕獲ネットに取込んだ蜂球。掴んでいた針金取手が手の中で滑っりネッ トに与えたショックで中の蜂塊が地上に落下!
    バラけた蜂群は大混乱を来たし、まだネットの中に残っていた蜂球の一部、元の蜂球場所に再び集結したグループ、ネットの外に集り出したグループ、と三箇所に分散してしまった。

    様子からすると女王蜂がネット内にいることを確実なようだ。一からやり直しの作業でネット内にほぼ全群を取込んだ後、日が西に傾いて来た頃を見計らって巣箱への 移動作業をスタートした。


    判断ミス!
    ネット下部開口部を巣箱巣門に密着し、ネットを下方向に傾斜させ、上方向へ移動する習性の蜂が自分達でソロゾロとネット内壁を登り巣門へ入って行って巣箱に入ってくれる、と いう算段だ。

    通常は、巣箱の蓋を開けて捕獲ネットの中の蜂球を一気にふるい落とすが、今日はあまりに刺激を与え過ぎた。これ以上の混乱は避けマイルドな方法で、という小さな善意での判断が今日2番目ミスとなった。

    巣門付近まで追込んだが、ミツバチは巣門前に塊、巣箱の中に入るのをガンとして拒んでいる。やむを得ないので今夜はこのままで夜を過ごさせ、明朝の様子を見て次の手を考えるしかない。

    今年初めてのスズメバチ

    スズメバチ二匹を捕殺。最初に庭でスズメバチの姿を見たのは3日前。捕殺したのは今日が初めてだ。大きさからするとキイロスズメバチの女王でないかと思う。

    ミツバチと違い、スズメバチは女王だけが冬を越し他の仲間は全て晩秋には死滅するという。冬眠から覚めた女王蜂が“さあこれから巣作りをして大家族を作等なくちゃ”と張り切っていた矢先の災難だったに違いない。

    殺す瞬間、マリア、カタリーナ、キルステン、エレノア、. . . など、「風 の中のマリア」に登場するスズメバチが頭をよぎった。とは言え、スズメバチはミツバチの最大の天敵。巣箱に近づいてくる奴はこれまで同様容赦するわけにはいかない。

    2010/05/08

    05/08 東花畑群 二次分蜂

    11:50 巣門から溢れ出した蜂が庭の中空を旋回飛行。東花畑群の二次分蜂。

    分蜂群が蜂球を形成してからおおよそ30分後、建物北側の待受巣箱にはかなりの蜂が集っている。

    ここ数日、この待受巣箱には常時偵察蜂の姿が現れた。既に今日の分蜂群は、この待受巣箱を新居と決めている可能性が高そうだ。

    であれば、強制捕獲はしないで蜂球の動きを静観することにする。自分達が選んで入った新居であればその後の居着きも良いはずだから。

    13:45 待受巣箱の偵察蜂の数が減ったのではと不審に思い南側に回って見ると、今度は南薪小屋に設置している待受巣箱にかなりの数の蜂が出入りしている。この巣箱にはここ数日偵察蜂の姿は全く見かけていなかったのに。


    蜂球を作ってから約3時間後、ついに蜂球が再び中空を舞いはじめた。(14:53) 新居への引越を開始した模様だ。

    誘導板から煙のように流れ出す蜂の群れが、コブシの梢の上でしばし旋回飛翔。やがてその蜂雲が徐々に地上近くに下りてきて、待受巣箱の周囲を乱舞する。

    と思う間もなく、数匹の蜂が巣箱に入った後を追って残りのメンバーが我れ先にと巣門へ向かっていく。

    分蜂群が巣箱から出て行く姿はこれまで何度も見てきたが、新しい巣に入っていく光景を見たのは初めての経験。わずか4分間のダイナミックでエキサイティングな光景だった。

    “静観”の決定が正しかった。ただし、入居先は、こちらがまったく予測していなかった敷地南端薪小屋の待受巣箱。結果オーライでとはなったが、入居する巣箱の予測は見事に外れた。

    2010/05/07

    雄蜂誕生と分蜂

    08:00 朝めを覚ますと山荘は雲の中。雨も予報より早くパラつき出した。気温11度。肌寒さを感じ4日ぶりにストーブ。
    待受巣箱に偵察蜂の姿はなく、飼育群巣箱の巣門も静かな一日となった。

    + + + + +

    未分蜂分(中花畑)巣箱から運び出された雄蜂の巣蓋(=25〜30個)が、一次分蜂を終えた群(=5〜6個)に比べ非常に多いのが目立つ。
    この差は何を意味するのだろうか?次の分蜂と何らかの関連性があるのだろうか?

    雄蜂巣蓋が巣門で見られる(=雄蜂の誕生)ようになってから1週間〜10日後くらいに分蜂が起きる、ということはこれまでの分蜂でなんとなく感じている。

    雄蜂誕生と分蜂行動の関連性。このテーマで研究報告があるのだろうか?一度ジックリ調べてみようと思う。

    2010/05/05

    サクラソウとフデリンドウが開花



    共に我家の庭の絶滅危惧種。

    サクラソウ:
    毎年、このヒトリシズカと並んで花を開く。一番背丈の高いのでも12センチとかなり小振り。

    フデリンドウ:
    以前はあちこちに生えていたが、最近数が減り5〜6株だけ。大事にしたい野草。

    巣箱移動距離のルール


    昨日分蜂蜂球を取込んだカナルシャ巣箱、夜中に5mほど位置を移動したので戸惑う蜂が出るのではと心配していたが、今朝の様子にはそんな素振りは見られない。

    一般的には、巣箱の場所を変える時は一度2キロメートル以上の場所に移動し、そこに一週間ほど置いた後、再び持ち帰って新たな場所に設置するのが良いとされている。

    脳に巣箱位置をインプットするミツバチは、巣箱を1メートルずらされだけで、もうその新しい場所が認識できず元の位置でウロウロ迷ってしまうのだそうだ。*注

    それが、2キロくらい以上離すと、ミツバチは巣の場所が変わったことを認識し、最初に巣箱を飛び出す時、巣箱周辺を飛び回ってその新しい位置をインプットし直すと言われている。

    今日の様子では、このルールはそう厳格に考える必要がないのでは、という気もしてくるが正確なところは分からない。分蜂直後の巣箱移動だったので、まだ脳に位置をインプットしていなかった、ということなのかも知れない。分蜂シーズンの喧噪が終わったら一度試してみよう。


    注記: 日常の管理作業でもそのような光景ははしばしば見かける。ただ、短い距離であればしばらくしているうちに新しい場所を見つけるので問題はない、との意見もある。

    2010/05/04

    05/04 東花畑群 一次分蜂

    今日は調布市八ヶ岳少年自然の家主催のスミレ観察会への参加を予定していた。朝起きると「薄曇り、気温18度、ほぼ無風」と格好の分蜂日和。急遽参加を取り止め帰路に着いて車を運転しているところに隣家山荘のE氏からの緊急コール。

    急いで山荘に戻った時には、分蜂群は既にサラサドウダンに設置した誘導板に蜂球を完成していた。(09:48)

    今朝、待受巣箱をチェックした時には偵察蜂の姿は見かけなかった。ということは待受巣箱に入ってくれる可能性は低い、と判断し強制捕獲の方針を決定。

    地上からわずか 140センチの誘導板。その上E氏の手助けもあって取込み作業は至極スムーズ。一匹の蜂を傷つけることもなく、一匹の蜂を逃がすこともなく(と思う)、約15分間で全ての作業は完了した。

    使用した巣箱は府中可 ナル舎で購入したをた楕円体丸太。それに、吉田翁の知恵を拝借したトップ・バーを取付けたTBH型巣箱。
    ニホンミツバチがこのTBH(Top Bar Hive、上桟式巣箱)にどのような巣作りをするのか?




    + + + + +


    今日の功労者はE氏。
    初めての分蜂群捕獲作業だったが、ネットを冠った姿は既にプロの雰囲気。

    もちろん、オス蜂の行動から分蜂時期を的確に予測し、シンガポールまで緊急通報を入れてくれた八ヶ岳農業通信員K氏の影の貢献も忘れるわけにはいかない。

    (カナルシャ群と命名)

    05/04 野草の開花


    サクラスミレ:
    毎年、クサボケの開花を追っかけるように咲き出す。
    環境があっているのか、庭のあちこちに株を増やしているので、これからしばらくは楽しめそう。


    イカリソウ:
    2〜3日前に見た時はまだ蕾が固そうに見えたが、今日の暖かい陽射しに誘われ一気に開花した感じ。

    2010/05/03

    春の水汲み蜂


    ここ数日、野鳥の水場が水汲み蜂で賑わっている。

    「ABC and XYZ ...」によると、ミツバチが水を必要とするのは . . .

    (a) 固まったハチミツを溶かすため。
    (b) 食料や巣材を作るための素材に使う。
    (c) 幼虫に与える蜜を水で薄める。
    (d) 夏の暑い日、巣内に水を撒いて巣内温度を下げる。

     . . . と記述されている。今の時期(d)は考えにくいので、(a)、(b)、(c)のどれか(あるいはその複数)の理由からだろう。

    さらに、同書には . . .
    • 自然の流水が少ない地域では、ミチバチは巣房に水を貯めたり、特定の蜂が体内に水を蓄え、あたかも給水タンクような役割を果たす。
    • 水を大量に必要とするシーズンには、花粉や花蜜集めはしないで、水汲みだけで一生を終える働き蜂もいる。
    • 花蜜の採取時と同様、尻振りダンスで水のありかを他の蜂に伝える。
    • 冬期間もミツバチにとって水は必需品。
     . . . などなど、ミツバチと水に関する様々な興味ある記述がある。

    泉ライン道路より高度の高い位置にある山荘では、八ヶ岳の雪解け水は伏流水になり、地表には流れ出てこない。その上、冬期間、屋外の水は数月間にわたって結氷してしまうのでミツバチが使えるような水場や小川は皆無になる。これまではほとんど配慮していなかったが、給餌と同様、給水についてももう少し考慮する必要があるのかもしれない。

    2010/05/02

    開花間近の桜草

    2年前、E氏山荘のベランダ工事を避けて2株移植したサクラソウ、今年も昨年と同数の8株が芽を出した。
    そうドンドンと増えない繊細さが絶滅危惧種に指定される背景なのだろう。

    去年に比べ、今年の野草の開花はおしなべて1〜2週間遅いが、サクラソウも一週間くらい遅れての開花になりそうだ。

    2010/05/01

    再会


    昨日は夕方遅くに山荘に着いたので、ミツバチに再会できたのは今朝。
    久しぶりに会った飼い主をなつかしがって、門番蜂達がさかんに顔をめがけて飛びついて来る。

    留守中の食事にと置いた貯蜜巣板の蜜も一滴残らず巣内に運び込んだようだ。

    今日の巣門は終日平穏。特に分蜂の予兆らしい行動は見られない。ただ、敷地内に設置した待受巣箱の一つに出入りする蜂の姿。新居を探す偵察蜂らしくも見える。

    夜、巣箱からは賑やかな羽音。「実験養蜂新書」で吉田弘蔵氏が言う“分蜂前夜の天使の吹笛”とも聞こえないので、昼間集めた花蜜の水分を蒸散させている羽音だろう。

    2010/04/30

    フジ棚


    2月に改修工事をした庭の藤棚。ちょうど開花時期に留守にしたので今年は花を見られないのでは、と思っていたが、かろうじて最後の花穂を少しばかり残していた。

    2010/04/29

    緊急帰国

    「オス蜂がバンバン飛びかっています。分蜂近そうですよ。」. . . 八ヶ岳農業通信員から昨日シンガポールに届いた緊急メール。

    今朝の便に乗り帰国し、明日は八ヶ岳へ向かう。

    2010/04/28

    シンガポール蜜蜂事情 その(7)

    シンガポール国立公園局の担当者からの回答メールが届いた。
    “I was not aware that beekeeping of honey bees is forbidden in Singapore. May I know from which website did you see this information?. . . (中略) . . . I may be able to assist you better.”
    こうなると「養蜂禁止」の話も少々怪しくなってくる。Websiteのアドレスを報告したのでまた追加の連絡があるだろう。

    ともあれ、シンガ ポールの役所からのレスポンスは、以前類似の質問をした大阪府より圧倒的に早いことだけは分かった。

    シンガポール蜜蜂事情 その(6)



    今朝も早朝の散歩で見かけた蜂の姿。Apis javanaに間違いないようだ。それも数匹ではなくかなりの数だ。早朝から盛んに花蜜を集めている。

    ミツバチが好きそうな形の花だな、と思って近づくとまず間違いなくハチの姿を見かける。
    “シンガポールでミツバチは滅多に見かけない”とのネット情報は、少なくとも自分自身の経験とは異なる。

    これでは、同じネットで知った「シンガポールでは養蜂禁止」の情報にも疑念が湧いてくる。そこで、国立公園局本部宛に質問メールを出した。内容は . . .
    1) シンガポールで養蜂禁止は本当?
    2) であれば、その理由は?
    3) とすれば、"Green City Singapore" の主なポリネーターは誰?
    どれくらいスピーディーに返答がくるのかにも興味がある。

    2010/04/27

    早朝のBotanic Garden


    赤道に近いシンガポールの日の出は年間を通じほぼ同じ7時前後。いまの時期は日本に比べ夜明けが随分遅く感じる。

    陽が昇る前のまだ薄暗いうちから、公園は犬の散歩、ジョギング、体操で汗を流すグループとかなりの賑わい。

    体操は、古典的な太極拳、ゴムバンド体操風、あるいは、モダンダンス風と、その種類は様々。

    そしてメンバー構成も、黄色、白色、褐色、. . . と多様な肌色が混在し、いかにも多民族国家、国際都市シンガポールらしい。

    2010/04/26

    シンガポール蜜蜂事情 その(5)



    滞在しているコンドミニアムの敷地に生えている樹に毎日訪れてくる蜂は、Apis javanaと呼ばれるミツバチの種であることはほぼ間違いないようだ。

    マレー半島には4種のミツバチが生息しているという。"A Colour guide to Dangerous Animals" (シンガポール大学出版局刊)には、その中の3種が図画とともに詳細に解説されているが掲載された図画・写真はやや不鮮明で、形状からの判別は切手に描かれた細密画が最も有効だ。色々な角度から撮った姿を、切手の図案や「カラーガイド」の解説とつき付き合わせての判定は99% Apis javanaと思われる。

    実際に一匹捉まえることができれば100%確定できるのだが、残念ながら今回は得意のタモ網は持参していない。もっとも、仮に持参してきたとしても、あの大きな昆虫網を街中や公園で振り回していると不審者と見られるのは確実。何かの現地法に抵触し、逮捕・国外対処になる恐もある。

    備考:
    同書に記載されているミツバチは . . . (1) wild honey bee (Apis megapis dorsata)、高い樹上のオープンエアに巣を作る)、(2) common honey bee (Apis apis javana)、巣は、比較的地上近く建物の屋根裏など)、(3) small honey bee (Apis micrapis florea)の三種。

    2010/04/24

    木を植えた男



    Botanic Gardenの早朝散歩で目にした高さ5メートルほどもある植栽モニュメント。

    荒れ地にドングリを一粒一粒植え続け、南仏プロバンスの地を豊かな森に蘇らせた羊飼いの男の話、"The man who planted trees" がモチーフだ 。(ジャン・ジオノ著、邦訳:“木を植えた男”)

    “シンガポールを緑溢れる健康的で住み心地の良い環境にし、投資先として魅力ある都市に!” . . . と、1963年にスタートした "Garden City Singapore"プロジェクト。その一環として“Singapore Garden Festival”が、今年も7月15〜22日に開催される。

    今回のメインテーマは“The man who planted trees”。その会場の飾付けとして作られたのがこの“The man . . . ”のモニュメントとのことだ。
    市民参加の気運を盛り上げるため、3月25日、400人の市民の手で130,000本の草木を植え付けて作られた。開催当日までこの植物園で養生され、フェスティバル会場のメインモニュメントとして使用されるらしい。

    管理・統制的な色合いの濃い政治体制に一部批判的な声がなくもないが、長期的な視点で将来の国の姿を描き、それに向かって一丸となって進むシンガポールの姿は見事でもある。

    蛇足:「木を植えた男」は、大人が読んでも楽しめるお薦めの絵本。ドキュメンタリー風なストリー展開は実話ではと思わせるがフィクションの物語。アニメーション映画は'87年アカデミー短編映画賞を受賞。

    2010/04/23

    シンガポール蜜蜂事情 その(4)


    ネットで知ったシンガポールの蜜蜂図案の郵便切手。WEBからダウンロードした画像を入れたパソコンを片手に、近所の郵便局に買いに行ったがもう販売していないとのこと。

    そこで、街の古銭・古切手ショップまで足を延ばし、ビニール袋に入った使用済ジャンク切手50枚セットの中にお目当てのミチバチ切手が入っているのを発見。価格5ドル(約350円)で即購入。

    図案は細部まで正確に描き込まれており、右上隅に"HONEY BEE APIS javana"との明記もある1985年発行の掘出し物。これで、昨日、一昨日と見かけた蜂の種別の確定作業が一気に進展しそうだ。

    シンガポール蜜蜂事情 その(3)



    暑くならないうちにと早朝に散歩した近くの植物園で、アカシアに似た樹の花に数匹のミツバチらしい姿をまた見かけた。昨日tembusuの花にいたのとまったく同じ昆虫のようだ。これがミツバチに間違いないとすれば、「シンガポールでは滅多にミツバチを見かけることがない」とのネット情報とは少々様子が違いそうだ。


    今の場所に移ってからでも150年以上の歴史を持つBotanic Garaden。その園内には巨木も多く、ミツバチが巣を作りそうな木洞も数多くありそうだ。今日の散歩で見つけることが出来なかったが、丹念に探せばきっとどこかに自然巣があるに違いない。

    常夏のシンガポールでは年に2回開花する樹もめずらしくないらしい。シンガポールのミツバチ達は、蜜源不足の問題とは無縁だろう。もしかしたら、分蜂も日本以上に頻繁に行われるのかもしれない。

    2010/04/22

    シンガポール蜜蜂事情 その(2)


    ネットサーフをしていて次のような記述が目に止まった。

    . . . シンガポールで蜂を見かけることはめったにない。”ハチミツ”商売は盛んな国だが“養蜂”自体は禁止されており、シンガポールに養蜂業者は一軒も存在しない。. . . (Ezine @rticlesから抜粋要約)

    この情報が正しければ、今朝見た昆虫はやはりハチでなくアブの可能性が高くなる。

    一方、蜜蜂が図案に使われた郵便切手がシンガポールにあることを知った。ネットに掲載されている切手の図案を見ると、テンブスの花にいた昆虫の姿にかなり似ている。

    今朝見たのが、“シンガポールではめったに見ることのないミツバチ”だった可能性も捨て切れなくなってきた。

    シンガポール蜜蜂事情 その(1)


    街中が緑と花で溢れているシンガポール。きっとミツバチも多いに違いないと、折にふれ花の中を覗き込んでいるがその姿を見かけない。

    滞在中のコンドミニアム前のアプローチにTembusuの並木があり、近くに行くと満開の白い花が甘い芳香を放っている。

    街にミツバチがいるとすれば、この樹に来ないはずはないだろうと今朝は仔細に観察して見た。

    そして、案の定花を行き交い蜜を集めているハチらしい昆虫の姿を見つけた。姿形からミツバチと思われるがアブやミツバチ以外の蜂である可能性もある。

    (備考)
    Tembus(テンブス、fagraea fragrans):シンガポールを代表する樹。開花は5〜6月と9〜10月の年2回。
    夕日が沈むと花が開き、一晩中甘い芳香を放つ。40メートル近い高木に育つ。(National Parksより)

    2010/04/19

    元気です。


    留守中の様子伺いに行ってくれたfmgさんから、「ミツバチ達は皆元気ですよ」との安堵の一報。

    ただ、「息子さんたちは元気に . . . 」との記述が一寸気にはなる。観察眼の鋭いfmgさんからの報告だから、もしかしたら「既にオス蜂が出入りしているよ」との意味だろうか?

    というのも、86netさんのブログによると18日にオスの巣蓋を初見したとある。であればそろそろ我家でもオス蜂の誕生が始まり、分蜂への準備が始まったのかも知れない。

    同時に、“18日オス巣蓋発見”から、 “5月6日分蜂”とベテラン養蜂家86netさんは予測もしている。このパターンであれば、山荘には5月初めに帰る予定なので、今年の分蜂イベントには十分間に合うはずだ。

    2010/04/18

    がんばれ!日本!


    建築中の高層ビル群、沖合に浮かぶ無数のタンカーや貨物船、買い物客で賑わうショッピングモール、. . . 。シンガポールに来ると毎回感じることだが、街の活気は東京を遥かに凌駕している。

    1965年、マレーシア連邦から無理矢理分離独立させられ、飲み水さえ自給自足できなく途方に暮れていた小国シンガポールが、リー・クアンユーの強烈なリーダーシップの下で、今では一人当たのGDPも日本を追い越し、アジアでトップの座につくまでに発展した。政治のありようで国の盛衰は大きく変わることを実証した好例。

    一方、日本では、この期に及んでも政治家は、饒舌多弁とコップの中の争いでエネルギーを費やしている。このままでは日本はアジアの後進国になってしまう。

    2010/04/17

    33度 vs 0度


    数日前から滞在しているシンガポール。気温は連日30度を越すが、毎日夕方に来るスコールで思ったより過ごしやすい。

    TVニュースによると、日本では記録的な遅い時期の大雪らしい。ライブカメラで見る大泉の集落も一面の雪景色。気象庁測候所地点の気温も明け方にはマイナス0.2度まで下がったようだ。

    シイタケには良い湿りになるが、ミツバチ達は苦労をしているのかも知れない。

    (北杜市のライブカメラで見た大泉集落の雪景色)