11:50 巣門から溢れ出した蜂が庭の中空を旋回飛行。東花畑群の二次分蜂。
分蜂群が蜂球を形成してからおおよそ30分後、建物北側の待受巣箱にはかなりの蜂が集っている。
ここ数日、この待受巣箱には常時偵察蜂の姿が現れた。既に今日の分蜂群は、この待受巣箱を新居と決めている可能性が高そうだ。
であれば、強制捕獲はしないで蜂球の動きを静観することにする。自分達が選んで入った新居であればその後の居着きも良いはずだから。
13:45 待受巣箱の偵察蜂の数が減ったのではと不審に思い南側に回って見ると、今度は南薪小屋に設置している待受巣箱にかなりの数の蜂が出入りしている。この巣箱にはここ数日偵察蜂の姿は全く見かけていなかったのに。
蜂球を作ってから約3時間後、ついに蜂球が再び中空を舞いはじめた。(14:53) 新居への引越を開始した模様だ。
誘導板から煙のように流れ出す蜂の群れが、コブシの梢の上でしばし旋回飛翔。やがてその蜂雲が徐々に地上近くに下りてきて、待受巣箱の周囲を乱舞する。
と思う間もなく、数匹の蜂が巣箱に入った後を追って残りのメンバーが我れ先にと巣門へ向かっていく。
分蜂群が巣箱から出て行く姿はこれまで何度も見てきたが、新しい巣に入っていく光景を見たのは初めての経験。わずか4分間のダイナミックでエキサイティングな光景だった。
“静観”の決定が正しかった。ただし、入居先は、こちらがまったく予測していなかった敷地南端薪小屋の待受巣箱。結果オーライでとはなったが、入居する巣箱の予測は見事に外れた。