いつもの焼酎のお湯割りをワインに変え、今夜は豪華な晩酌タイムになった。
野辺山の地質学者OS氏が、山盛りのタラノメと生シイタケを手に雨の中の山荘を訪ねて来てくれた。
採りたてのタラノ芽だけでなく、直ぐに食べられるようにと天婦羅に揚げたもの、その天婦羅を食べるための「つゆ」と「薬味用の大根」付きという至れり尽くせりの心遣い。
「分蜂」と「逃去」に振り回されているうちに、気がつくと八ヶ岳南麓の山菜シーズンはほぼ終わっていた。
やむを得ず、庭に生えている
ハルジオンや
トトキ(=ツリガネニンジン
)のおひたしで、ささやかな旬の香りで我慢していた矢先の幸運。
お土産に生椎茸まで付いた理由は、
昨日のブログ記事を目にしたOS氏が、“あまりに不憫”と感じてのことに違いない。
外の気温は8度と肌寒いが、OS氏ご夫妻の暖かさを感じながら、今年も無事春の山菜を味わうことができた。
蛇足:
“やむを得ず”は決してトトキが三流の山菜と言う意味ではない。
信州では、「山でうまいはオケラにトトキ、里でうまいはウリ・ナスビ、嫁に喰わすも惜しゅうござる. . .」と、謡われるほど美味しい山菜の代表格。