. . .と言うより、内検時に落としてしまった。
落下の原因は明快。“TBH巣箱で新しい飼育方法の試み”と言いながら作業手順は旧態依然のまま、という飼い主の猿知恵が招いた事故。
できたばかりの巣板はまだ脆く、一枚づつ巣板を抜いての内検に耐えられなかった。これまで使用してきたLA(ラングストロース)巣箱では、巣板は巣枠によって守られており、このような点を考慮する必要がなかったのだ。
巣板には、花粉、貯蜜、卵、幼虫、蛹が規則正しく並び、この群がコロニーとして順調に成長している様子が伺える。
巣板にいる貴重な卵、幼虫、蛹をなんとか生かしたい。
そこで、落下した巣板を針金で固定し巣箱に返すことにした。
そして、返すのは元のカナルシャ群巣箱ではなく、カラマツ群の巣箱へ。
その理由は . . .
- トップ・バーに沿ってきれいに巣板を作るかどうか?その検証中のTBHカナルシャ群巣箱に異物を入れたくない。
- 昨日の内検では、他群に比べカラマツ群の巣板形成が遅く蜂数も増えていなかった。他群の幼虫を追加することで、カラマツ群の活性化を図れるかどうか?実験として多少の興味もある。
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「TBH巣箱で最初の内検は5週間以降」との記述のあるWEBを知ったのは事故後のこと。
「分蜂群捕獲後2ヶ月間は、バーを引き上げての内検はしないこと。」今回の失敗から得たニホンミツバチTBH飼育の教訓の一つ。