2010/05/22

竹筒給餌器

この春は例年以上に砂糖水の給餌を積極的に行っている。
  • 春、給餌で女王蜂の産卵を促し、働き蜂の数を増やす。
  • 夏、多くの働き蜂が、越冬に十分な花蜜を集める。
. . . というのが思惑。「凍死は夏起きる」への対応策。

以下がこれまで自作した竹筒給餌器の変遷:

初期の作品
単純に竹筒をまっ二つに割ったもの。開放的過ぎるのか他群からの蜂も訪れて喧嘩が絶えない。(注)

一石二鳥型
給餌と給水を同時に行う目的で作った二槽式。砂糖の方は賑わうが、水の槽はいつも閑古鳥。

チョウヤ梅酒型
砂糖液を保存しているチョウヤ梅酒瓶に盛んにミツバチが出入りするのを見て思いついた作品。 ミツバチは深い垂直筒を舞い降りるのは得意のようだ。溺死を防ぐため、中に半球形発砲スチロール製のイカダを浮かべてある。巣箱内部に設置する時には重宝。

フルート型
現時点では蜂も人間も最も気に入っている作品。他群との喧嘩も比較的少ない。雨滴が入らない開口部の設計は“自称”実用特許出願中。ミツバチの羽音が竹筒内部で反響し、竹笛のような音色を奏でるのも楽しい。

そして、全ての巣箱の真ん中辺りに設置したのが、5つの個室を設けたモール型共同給餌器

    針金で吊るしているのはアリ除けのため。ただ、この方式の効果は数日間だけでアリは直ぐに針金を伝って砂糖水に到達することを学んでしまった。針金中央部にネズミ返しならぬ“アリ返し”の工夫が必要のようだ。

    (材料の孟宗竹は箱根WS氏の提供によるもの。深謝。)

    (注) このような争いを避けるため、給餌は巣箱内部で行うのが一般的なようだが、蜂の行動が仔細に観察できる巣箱外での給餌の方が自分は好きだ。